自民・石破茂氏が新著、憲法9条2項削除と国防軍を主張 首相になるかは「天が決める」

AI要約

自民党の石破茂元幹事長が新著を出版し、憲法改正や安全保障政策などについての考えを明らかにした。

石破氏は自衛隊を国防軍に改めるべきだと主張し、日米安保条約の片務性に疑問を投げかけた。

また、石破氏は総裁選出馬に意欲を持ちつつも、国民の代表としての積極的な姿勢を示すために身内にも批判を辞さない姿勢を示している。

自民・石破茂氏が新著、憲法9条2項削除と国防軍を主張 首相になるかは「天が決める」

自民党の石破茂元幹事長は7日、9月の党総裁選を前に新著「保守政治家 わが政策、わが天命」(講談社)を出版した。憲法改正に関し、戦力不保持をうたった9条2項を削除した上で、現在の自衛隊を「国防軍」に改め憲法に明記すべきと強調した。

また、「日本人は日本国を自分で守るんだ、という当たり前のところに安全保障政策を戻したい」と説いた。日米安保条約が片務的であると指摘し、「義務として外国軍駐留を許している国のどこが独立国なのか」と記した。

5度目の党総裁選出馬に意欲を持つ石破氏は新著で「もし私などが首相になるようなことがあるなら、それは自民党や日本国が大きく行き詰まった時なのではないか。それは天が決めること」とつづった。

身内への批判を辞さない姿勢から「党内野党」と揶揄されるが、「『後ろから鉄砲を撃つ』などという批判はためにする批判」と主張。「味方だから庇えばいい、などと思っているとするなら、そこに国民の代表という意識は皆無なのでしょう」と断じた。

新著のタイトルになっている「保守」の定義については「寛容」であることとし、「皇室を貴び、伝統文化や日本の地方の原風景を大切にし、一人一人の苦しみ、悲しみに共感する。その本質は寛容だ」と語った。