玉川徹氏「批判と誹謗中傷の違いが分からないくらいなら投稿するな」パリ五輪めぐる問題で怒り

AI要約

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、羽鳥慎一モーニングショーに出演し、選手や審判に対する誹謗中傷問題に強い怒りを表明した。

選手や審判への誹謗中傷について、玉川氏は加害者の行動を厳しく批判し、SNSプラットフォームに対するデジタルサービス法の活用に言及した。

羽鳥慎一もプラットフォーム側の対策の追いついていない現実に警鐘を鳴らしている。

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏は6日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、パリオリンピック(五輪)柔道女子52キロ級2回戦で敗退した阿部詩(24)が号泣した姿にSNS上で心ないコメントが相次ぐなど、選手や審判の判定に対する誹謗(ひぼう)中傷問題について、強い怒りをあらわにした。

 番組では、今大会で浮上しているさまざまな問題についてパネルで特集。その中で、選手や審判らに対する誹謗中傷の問題も取り上げられた。21年東京五輪卓球混合ダブルス金メダリスト、水谷隼氏がX(旧ツイッター)で、自身に届いたコメントを紹介しながら「こんなのいっぱい届いたら誰でも心病むよ…」として、法改正やルール改正を求めたことに触れたほか、JOCが今月1日に、SNS投稿に関して「侮辱、脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討いたします」とメッセージを掲出したことなどにも言及した。

 この問題への見解を求められた玉川氏は「まず、選手側は一切悪くない。いちばん悪いのは、誹謗中傷している人」と指摘。「どういう動機でやっているかというと、まずひとつは意識して傷つけようと思ってやっている人がいる。でもそうふうなことは罪ですから。自分の正義に基づいてやっている人もいるだろうけれど、相手を傷つけていることを分かってやっているなら故意犯。あとは、批判のつもりでやっているふうな人もいるみたいだが、批判と誹謗中傷(の違い)が分からないくらいなら、投稿するなということだ」と、ただした。

 さらに「二義的には、この(SNSの)サービスを提供しているプラットフォームの問題がある」とした上で、EUではオンラインの利用者保護などを定めたデジタルサービス法が採用されていることに触れ「(同法では)誹謗中傷みたいなものは放っておいたらいけないことになっている。放置していた場合、最大で年間総売り上げの6%(の制裁金)を課すと言っており、今回は、それに当たるかもしれない」と指摘。「デジタルサービス法というものが、オリンピックをきっかけに適用されてもおかしくない状況にあるのではないか。EUは精査して、もし(プラットフォームによって)放置されていたということがあれば、制裁金を課していいケース。それにもっともふさわしいケースではないか」と、私見を述べた。

 番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は、プラットフォーム側でも対策が進んでいるものの、対応が追いついていないという現実にも触れた。