101歳、世界最高齢の現役営業が教える! 「嫌なことを引きずらない」たった1つのコツ

AI要約

101歳、現役の化粧品販売員であるトモコさんのキャリアと経験が紹介されている。経歴の一部や働く楽しさについて述べられている。

トモコさんが学んだ能力や役割について説明されており、仕事で磨かれたコミュニケーション能力やストレスを引きずらないコツについて触れられている。

トモコさんが仕事への姿勢や挑戦を重視していたこと、そして喜びを見出して働くことを大切にしていたことが伝えられている。

101歳、世界最高齢の現役営業が教える! 「嫌なことを引きずらない」たった1つのコツ

 101歳、現役の化粧品販売員として活躍しているトモコさん。累計売上高は約1億3000万円で、「最高齢のビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定されたキャリア61年のトモコさんが、年をとるほど働くのが楽しくなる50の知恵を初公開した話題の書『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。世界一の先輩による“言葉のサプリメント”は、アナタの疲れた心を元気にしてくれる!

● チャレンジを欠かさない

 私の最初の就職先は、現在のNTT(日本電信電話)で、当時の「逓信省」でした。逓信省は、郵便や電信電話を管轄していたのですが、私はそのうち電信電話(電話局)に就職したんです。

 当時、電話交換手には、点(トン)と線(ツー)を組み合わせた「モールス信号」をマスターすることが奨励されていました。試験があって、合格すると、月々のお給料の他に「手当」がついたんです。新しいことに挑戦するのに目のない私なので、一生懸命勉強して試験に合格し、晴れて手当がもらえるようになりました。

 友達からは「あんた、たくさんお給料もらえるから、毎月新しい着物をつくれるんでないの?」なんて冷やかされましたが、うれしかったです。

● グループリーダーの役割

 モールス信号をマスターしたこともあってか、就職して2年が過ぎたころには「監督」と呼ばれる立場になりました。今でいう「グループリーダー」ですね。

 ずらっと並んで座った電話交換をする「交換手」の背後に立って、何か手間取ったり、対応に困ったりしている人をサポートする役割です。まさに“援護射撃”そのものです。

● お客さんの怒りを鎮める

 今より通信事情がよくないですから、なかなかスムーズにつながらず、お客さんが怒り出すこともしばしばありました。そんなときに交換手に代わって、怒りを収めてもらうために「申し訳ございませんでした」などと愛想よくお詫びするんです。

 言葉はあまりよろしくないですが、「上手になだめて、怒りを鎮めていただく」というのがグループリーダーの重要な役割の1つだったんですね。

● 仕事で磨かれた能力

 私はもともと人見知りもしませんし、性格的にも陽気で、愛想のいいタイプだと思います。そうしたコミュニケーション能力は、仕事をすることで、否が応でも磨かれていった気がします。

 あのころ、毎日どれくらいの人と話をしたことでしょう。そして、どれだけ見知らぬ人からのお叱りの言葉に対して、お詫びを言い続けたことでしょう。仕事をしていると、理不尽だと思うこともありますよね。そして、理不尽な思いをさせられて、愉快な気分になる人はいませんよね。

● 嫌なことを引きずらない たった1つのコツ

 でも、だからといって、不快感をずっと引きずるのはつらいものです。第一、誰も得をしません。では、どうすればいいのか? 結局、割り切って「忘れてしまう」のがいちばんいいと思うのです。

 夜になったら寝て、翌朝起きたら忘れている。その繰り返しです。ものごとを割り切るのが得意で、嫌な気持ちに引きずられることのほとんどない私ですが、それもこのころに培われたものなのかもしれないと、今になってみれば思います。

 ※本稿は、『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。