終戦から79年 被爆地・長崎発「ピースメーカー」を育むオンラインアカデミー開催

AI要約

今年も終戦から79年を迎える夏、長崎発のオンラインアカデミー「Peace Academy」が開催される。自己探究とプロジェクトメイキングを通じて、社会を変える活動を支援する学びの場。

35名の参加者を募集し、自己理解や平和学習を重視するプログラムを提供。幅広い講師陣や多様な背景を持つ参加者が集う。

参加者はアカデミーを卒業後もPLABコミュニティに参加し、学びを継続。さまざまな活動やプログラムを通じて、Peace Makerとしての成長をサポート。

終戦から79年 被爆地・長崎発「ピースメーカー」を育むオンラインアカデミー開催

終戦から79年を迎えるこの夏も、被爆地・長崎発のオンラインアカデミー「Peace Academy」が始まる。この学校では、「自分を知り、世界を変える」を合言葉に、自己探究とプロジェクトメイキングに取り組む数カ月のプログラムが用意されている。これからの社会をよりよくしようと行動するPeace Makerを育むための学びの場だ。

価値観を変える対話型の学習体験「Peace Dialogue」などを提供する、一般社団法人Peace Education Lab Nagasaki(ピースエデュケーションラボ長崎 代表理事:林田光弘)が、昨年アカデミーを設立。前回は、長崎市や諫早市といった長崎県内だけでなく、千葉、神戸、広島からも参加する者がいた。高校生から社会人まで幅広く、職業も医師や県庁職員など多様なバックグランドをもっていた。

今年は、第2期生として35名の参加者を募集している。二次募集の締め切りが8月11日で、申し込み多数の場合、書類による選考が実施される予定だ。本プロジェクトは、30歳以下ならば誰でも参加することができ、参加費は無料となっているのも魅力の一つ。なお、長崎県在住者が優先される。

アカデミー参加者は、自身と社会の接点を見つけ出しながら、よりよい世の中について考えるきっかけの多くを得られるだろう。

今年は、8月21日から10月23日の週1回、全10回にわたって開催される。2回目となる今年も、多様な講師が登壇する予定だ。広島出身で被爆3世のバックグランドをもつ社会起業家 住岡健太、クリエーティブ・ディレクター、コピーライターのキリーロバ・ナージャ、パラアスリートの堀井友哉、アパレル会社を経営するeri​​など、多様な講師陣によるレクチャーが実施される。例えば、キリーロバ・ナージャは、「6カ国で育って見えてきたクリエーティビティと平和のお話」というテーマで、自身の経験を交えた授業を行う。

自己理解や平和学習など、「自分を知り、世界を変える」ための学びを得たあと、参加者は最終課題として独自のプログラムづくりに挑戦する。レクチャーを通じて得た学びを行動に繋げるまでを体感することで、Peace Makerとしての第一歩を踏み出すことができるのだ。

さらに、アカデミー卒業後は、PLABコミュニティに加わることで、学び・つながりを継続することもできる。他にも希望者には実践の場として、修学旅行生やインバウンド客向けの「Peace Tour」のガイドなど、PLABの企画や運営に参加する機会も用意されるという。

PLABの理事であり、Forbes JAPANのスモール・ジャイアンツ イノベーターとしても活動する鳥巣智行は、「自分のことを振り返ったり、社会のことを考える時間をつくることで、新しい気づきが得られる時間にしたいと思っています。今年も多様な講師の方にご参加いただけることとなりました。何かやりたいけど初めかたがわからない人も、すでに何かアクションを起こしている人も、みなさんの参加を歓迎しています」と話す。

自己分析を深め、新しいアイデアを生み出す発想力や、多様性を認め合い、異なる価値観を持つ人たちと力を合わせる課題解決力、仲間を集める発信力などを身につけながら、世界を変えていこう。

▶︎鳥巣は、スモール・ジャイアンツ イノベーターとして活動中