「本当にあり得ない成績」総合馬術“初老ジャパン” 92年ぶりの快挙に戸本一真の恩師は大喜び【パリ五輪】
パリオリンピック™の総合馬術団体競技で日本が92年ぶりのメダルを獲得。戸本一真選手と大岩義明選手が活躍し、日本中で喜びが広がっている。
戸本選手はイギリスでトレーニングを行いながら、日本食に思いを馳せる日々を送っている。戸本選手のメダル獲得は故郷でも大きな話題となっている。
戸本選手の師匠である浅野義則さんは戸本選手の才能を讃え、今後も馬術の普及に努める意向を示している。一方、大岩選手の母校でもメダル獲得を祝福するムードが広がっている。
盛り上がりを見せているパリオリンピック™。29日は、ベルサイユ宮殿で総合馬術団体が行われました。総合馬術団体は3つの種目を3日かけて戦います。
東海地方からは名古屋市出身の大岩義明(おおいわ・よしあき)48歳と岐阜県本巣市出身の戸本一真(ともと・かずま)41歳が出場しました。
戸本選手は、2020年のCBCテレビの取材で…
(戸本一真選手)
「私はイギリスに活動拠点がありまして、1年のうち10か月ほどはイギリスに行
ってトレーニングしています。長くいればいるほど日本食が恋しくなってきて、味噌カツがすごく大好きです」
そんな“味噌カツ大好き”な戸本も出場した、総合馬術団体。最終日の障害馬術を終え、日本は銅メダル!
なんと、1932年ロサンゼルス大会以来92年ぶりのメダルを獲得となりました。
(大岩義明選手)「銀メダルは日本の馬術競技にとって歴史的なことです。みんな喜んでくれると思います。日本では大騒ぎしているんじゃないでしょうか」
■「あり得ない。本当にあり得ないことですから!」
92年ぶりの快挙を成し遂げた、戸本選手が小学5年生の頃から高校まで通っていた岐阜県各務原市の浅野乗馬クラブ代表の浅野義則さんが喜びを語りました。
(浅野乗馬クラブ代表 浅野義則さん 73歳)
「最高のものを見せてもらった。あり得ない。本当にあり得ないことですからこの成績は」
初めて会った頃の戸本選手の印象は…
(浅野義則さん)
「小学生ですから小さくて身軽な子だった」
しかし当時から才能は飛び抜けていたといいます。
(浅野義則さん)
「センスはあった。今までで一番最高の子じゃないかな。馬に対して研究熱心なところが一番」
戸本選手は、今も地元に戻ったときには乗馬クラブを訪れ、子どもたちを指導してくれるということです。
(浅野義則さん)
「乗馬を広めてもらう。皆さんに知ってもらいたい」
馬術を一躍メジャーにした教え子の今後の活躍に期待が高まります。
■「メダリストと同じ学校に通えているということが誇り」
一方、チーム最年長の48歳、名古屋市出身の大岩選手の母校、名古屋市東区の名古屋高校でも、銅メダル獲得を祝う垂れ幕が掲げられ祝福ムードに包まれました。
(生徒)
「メダルを取った競技の映像も、テレビで見てすごいなと」
「メダリストと同じ学校に通えているということが誇り」
約30年前、新任の時に大岩選手に数学を教えたことがあるという永尾孝広教頭は…
(名古屋高校 永尾孝広教頭)
「ずっと続けて(オリンピックに)出ていて、頑張っているなと思っていたが、ここにきて銅メダルということで、本当に頑張ったなと」