介護事業の委託料水増し問題 北海道が業者を告訴 詐欺の疑い

AI要約

人材派遣業シグマスタッフが、道と苫小牧市から請け負った介護関連事業の委託料を水増し請求していた問題で、詐欺の疑いで同社関係者を道警に告訴した。

同社は2018~22年度、道と苫小牧市に対し、過大な人件費や車両費を請求し、海に含まれない業務の人件費を計上するなどしていた。

道は処分を決定し、1億5300万円を同社に返還させた。

介護事業の委託料水増し問題 北海道が業者を告訴 詐欺の疑い

 人材派遣業シグマスタッフ(東京)が、道と苫小牧市から請け負った介護関連事業の委託料を水増し請求していた問題で、道は29日、詐欺の疑いで同社関係者を道警に告訴した。

 同社は2018~22年度、道と苫小牧市に対し、契約と関係のない業務の人件費を請求したり、人件費や車両費を二重に計上したりしていた。水増し請求額は道分が約1億4千万円、苫小牧市分が約3300万円。同社札幌支店の管理職らが関与し、過大請求の方法を含むマニュアルも作成していた。

 道は3月、同社を道の事業の契約先や再委託先の対象から2年間除外する処分を決定。同社は水増し請求分のほか、契約書の残っていない17年度分も含め約1億5300万円を道に返還している。