武器はずばぬけたバランス感覚 初出場の15歳、銀メダル スケートボード・赤間選手〔五輪〕

AI要約

スケートボード女子ストリートの赤間凛音選手は初めての五輪で銀メダルを獲得。東京大会の切符を逃した悔しさをバネにパリで表彰台に立つ。

幼少期にサーフィンを経験するもスケボーにはまり、宮城県出身の高校1年生として活躍。荻堂盛貴さんによると、秀でた体幹とバランス感覚が強み。

赤間選手は荻堂さんに感謝し、世界一の先生として尊敬していた。目標は金メダルで、堂々たる姿は今回の銀メダルでも光っていた。

 スケートボード女子ストリートの赤間凛音選手(15)=東北高校=は初めての五輪で銀メダルを獲得した。

 東京大会の切符を逃した悔しさをバネに挑んだパリで華麗な技を決め、表彰台に立った。

 宮城県出身の高校1年生。幼少期にサーフィンを経験したが、恐怖心がぬぐえず、代わりに乗ってみたスケボーにはまった。

 同県でスケボースクールを開き、赤間選手を小学2年から6年まで指導した荻堂盛貴さん(47)は「めちゃくちゃ明るくて元気な子」と評した。小2とは思えないほど、教えたことをすぐに吸収できる理解力があったといい、「言われたままに実行できる賢い子だった」と話す。

 荻堂さんによると、赤間選手の強みは、しっかりとした体幹とずばぬけたバランス感覚にある。「スケボーは空中で技の形を決め、そのまま姿勢を固めることが大事。3秒固めて着地する練習で、凛音はずっと姿勢をキープできた。『なんだこの子は』と思った」と語る。

 「教えがいがあり、こちらも楽しかった」とほほ笑んだ荻堂さん。そんな荻堂さんについて、赤間選手は自己PRの中で、「世界一の先生にする」と記したことがあったという。ついにたどり着いた夢の舞台の目標は「金メダル」と語っていた。色は違えど、表彰台に立つ姿は堂々たるものだった。