アンミカだけじゃない!売り上げ30億円商品をプロデュースの保阪尚希…通販スターに共通する生き様

AI要約

通販番組がテレビ番組のキラーコンテンツとして人気を集めている。

通販番組には多くのタレントが出演し、保阪尚希やアンミカなどが自らプロデュースした商品で大成功を収めている。

保阪とアンミカは過去の困難を乗り越え、ポジティブに生きる姿勢が成功につながっている。

アンミカだけじゃない!売り上げ30億円商品をプロデュースの保阪尚希…通販スターに共通する生き様

今や、テレビ番組のキラーコンテンツと化した通販番組。

かつてはセミリタイアタレントの“小遣い稼ぎの場”。悪く言えば“落ちぶれタレントの駆け込み寺”などと言われ、『通販タレント』なる言葉も生まれた。しかし最近は、コロナ需要などで通販業界はさらなる活気を見せており、市場規模は’22年までの10年間で約800億円増加(日テレ人材センター調べ)している。それに伴って、第一線で活躍するタレントの出演も多く見られるようになった。

「テレビCMとは比べモノになりませんが、3ヵ月分の収録にかかる時間は長くてもせいぜい1日なんです。たとえば1日で10~15本収録して、それを3ヵ月間放送する。ギャラは安い方でも100万円ほどですからコスパはいいですよね。以前はタレントのプライドもあってこちらから営業することはなかったですが、最近は売り込みにいくこともあります」(中堅芸能プロ幹部)

通販番組自体の放送が増えたこともあり多くのタレントが出演するようになったが、その中でも断トツの輝きを放っているのが、“通販の帝王”保阪尚希と“通販の女王”アンミカだ。ただこの二人は、「すごい便利! うちにも1台欲しいわ」「こんなお値段だなんて信じられない」とオーバーリアクションで商品を紹介するだけの通販タレントとは少々異なる。

自らプロデュースした商品を紹介し販売しており、その商品が大ヒットしているのだ。

1日3億円を売り上げるという保阪がプロデュースしたサプリメントなどの健康食品や健康グッズは人気があり、最近では『フットエナジープロ/足裏EMS』がシリーズ累計30億円のヒットを飛ばし話題になっている。そんな保阪といえば、過去に壮絶な体験をし、波乱万丈の人生を送っていたことは誰もが知るところだ。

「7歳の時に両親が自殺。中学卒業後は地元の高校に進学するが1年で中退。アルバイトをしながら定時制高校へ通い卒業すると、劇団の大道具係をしていたこともあります。役者デビューしてからはめきめきと頭角を現して、’92年に映画『パ★テ★オ』で日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得し、人気俳優の仲間入りを果たしました。甘いマスクで色気もあり、女性人気がすごかったですね」(女性誌記者)

かつては数えきれないほど多くのドラマに出演する実力派俳優だったが、’00年に腹膜炎・内臓破裂で一時危篤状態となっている。その大病がきっかけで健康や食生活に対する考えを改め、フードアナリストやジュニア野菜ソムリエなどの資格を取得すると、健康食品の商品開発も行う会社を設立した。こういった過去の経験が今活きていると言える。

一方のアンミカだが、こちらは元モデルの経験を活かし、自身がプロデュースしたファッションアイテムで勝負し、大成功を収めている。保阪と違ってテレビで見ない日がないほどの“売れっ子”の彼女も、順風満帆な人生を送っていたわけではない。

「バラエティやトーク番組でも語っていましたが、『4畳半一間で家族7人暮らし』『お風呂のある家に住んだのは18歳』『3駅ほど歩いたところにある青果市場に、廃棄された野菜や果物を拾いに行く』『鼻の骨が折れたときは診察代が払えないので、母が割り箸を私の鼻に固定して自力で治した』などなど、貧乏話は尽きません。ただ、話を聞いても悲壮感は感じられない。それは彼女も語っているように、家族も貧乏を楽しみながらポジティブに生きてきたからでしょう」(バラエティ番組ディレクター)

それこそが二人の共通点である。過去のどんな災難にもへこたれることなく、むしろそういった経験を発想力や工夫に変えて前向きに生きた結果、今があるということなのだろう。

そんな二人の成功を見る限り、今や『通販番組』は落ち目タレントの“墓場”や“駆け込み寺”ではなく、タレントが目指すゴールの一つとなりつつあるーー。