火渡りで、夏病みしない 愛宕山龍泉寺で火祭 三重・松阪

AI要約

愛宕山龍泉寺で開催された愛宕山火祭と子ども火まつりの様子。参拝者が火渡りを行い、災いを払い、無病息災を祈願。

夏病みを避けるための火祭りであり、子ども火まつりも同時に開催されている。三重県松阪市で伝統的な祭りが後世に受け継がれている。

護摩祈祷や子ども向けのゲーム、イベントが行われ、参拝者が安全に火渡りを終えた様子が伝えられている。

火渡りで、夏病みしない 愛宕山龍泉寺で火祭 三重・松阪

 三重県松阪市愛宕町の愛宕山龍泉寺(岡本祐璋住職)は24日午前10時から、「愛宕山火祭」と「子ども火まつり」を開催した。火難を免れ、夏病みしなくなるといわれる火渡りが行われ、参拝者らが次々に渡った。

 同寺は、本尊に火防(ひぶせ)の霊神「愛宕大権現」と敬愛慈悲仏「天弓愛染(あいぜん)明王」を祭る。夏恒例の火祭りは、災いや強欲などの悪を滅し、人々が穏やかに過ごせるようになどの願いが込められている。「子ども火まつり」は伝統ある祭りを後世に受け継いでもらおうと3年前から同時開催している。

 この日は午前10時から本堂で護摩祈祷(きとう)が行われた。子ども火まつりではガチャガチャや輪投げ、ビンゴゲームなどの他、大黒田町の放課後児童クラブ「花岡キッズハウス」の6年生が企画したスタンプラリーやクイズイベントも開かれた。子ども食堂による牛丼の振る舞いもあった。

 最後に行われた火渡りは山伏たちの祈祷後、参拝者たちが小札を手に渡り、1年の無病息災を祈願した。

 毎年参拝しているという市内の50代女性は「今年も無事に渡りきることができたので、暑い夏を乗り切れそう」と話した。