児相所長「風化させない」 佐世保高1女子殺害から10年

AI要約

2014年、長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生の元少女に殺害された事件から10年が経過した。

事件の反省を契機に関係機関との連携強化が行われ、県の児童相談所で30人の職員が朝礼を開いた。

県教育委員会の報告書では、事件前の元少女の問題行動に対する適切な対応が取られなかったことが指摘された。

 長崎県佐世保市で2014年、高校1年の女子生徒=当時(15)=が同級生の元少女(25)に殺害された事件から、26日で10年となった。県の児童相談所にあたる「佐世保こども・女性・障害者支援センター」では朝礼が開かれ、田川雅章所長が、関係機関との連携強化などについて「事件の反省を契機にしていると認識することが、風化させないことにつながる」と訓示。職員約30人が参加した。

 事件に関し、県教育委員会が15年にまとめた報告書は、父親をバットで殴打するなど、事件前に見られた元少女の問題行動について、学校や児相などの連携が不十分で、必要な対応が取られなかったと指摘した。