きょう(金)の天気 山形県は最大級の警戒 東北はさらなる大雨で災害の危険度増す 命を守る行動を その他の地域も急な雷雨に注意

AI要約

山形県や秋田県で記録的な大雨が続いており、河川の増水や氾濫などの災害に警戒が必要。

梅雨前線や低気圧の影響で非常に激しい雨が続き、土砂災害や洪水の危険が高まっている。

雷雨に注意が必要であり、熱中症にも警戒が必要な状況。

きょう(金)の天気 山形県は最大級の警戒 東北はさらなる大雨で災害の危険度増す 命を守る行動を その他の地域も急な雷雨に注意

 東北では山形県や秋田県で記録的な大雨となっており、非常に危険な状況が続いている。昨夜は山形県で複数回にわたり、1時間100ミリ以上の猛烈な雨が解析されたが、きょうもまだ雨が続く見込みだ。東北の日本海側では、さらなる大雨によって一層、危険度が増すため、河川の増水や氾濫などの災害に最大級の警戒が必要となる。また、その他の地域も不安定な天気で急な雷雨に注意が必要だ。

 停滞する梅雨前線や低気圧などの影響で、東北の日本海側では記録的な大雨となっている。山形県では各地で観測史上最も多い雨量になっており、最上郡真室川町差首鍋では、降り始めからの雨量(午前5時まで)が430ミリを超えている。

 このあとも、東北には次から次へと雨雲が流れ込み、雨が続く見込み。日本海側を中心に非常に激しい雨や雷雨になるおそれがあり、より一層、危険な状況になることが予想される。すでに命に危険が及ぶ土砂災害や、洪水による災害発生の危険度が高くなっている状況だが、さらに危険度が増すため、河川の増水、氾濫に最大級の警戒が必要だ。また、土砂災害や低地の浸水にも厳重警戒な状況となっているため、危険な場所には絶対に近づかず、命を守るための行動をとる必要がある。なお、東北では今後28日頃にかけて大雨が続く見通しで、影響がより拡大するおそれがある。

 その他の地域も湿った空気などの影響で、不安定な空模様が続く。午後は広い範囲で発雷確率が高くなっており、きょうもあちらこちらで雷雨がありそうだ。関東の内陸部など激しい雷雨になる所もある見込みで、落雷や突風、ひょうにも注意が必要となる。

 また、暑さも収まらず、熱中症にも警戒が必要となる。最高気温はきのうと同じくらいの所が多く、東日本や西日本では35℃前後の暑さが続きそうだ。前橋や福岡など、関東北部や九州北部では、37℃まで上がる所がある見込み。連日の暑さで体が疲れている可能性があり、より熱中症のリスクが高くなっている。引き続き、こまめに水分や塩分を補給し、室内では適切に冷房を使うなど、熱中症への警戒が必須となる。

(気象予報士・多胡安那)