熊本市電のトラブルで検証委 乗務員が対応後手の課題を指摘

AI要約

熊本市交通局の路面電車で今年9件の運行トラブルが相次ぎ、再発防止策の提言のために検証委員会が開かれた。

乗務員へのヒアリングでは、問題が起きるまで事前に対策が示されないという課題が指摘された。

市電では、ドアが開いた状態での走行や運転士の信号見落としなどのトラブルが確認され、重大インシデントに認定された事例もある。

 熊本市交通局の路面電車で今年9件の運行トラブルが相次ぎ、再発防止策の提言のために設けられた検証委員会が25日開かれ、会長の吉田道雄・熊本大名誉教授は乗務員へのヒアリングで、問題が起きるまで事前に対策が示されないという課題を指摘する声が上がったと明らかにした。

 市電では、ドアが開いた状態での走行や運転士の信号見落とし、車両連結外れなどトラブル9件が確認された。うち2件は、事故につながりかねない重大インシデントに認定され、運輸安全委員会が調査している。交通局は、10~12日に国土交通省九州運輸局の保安監査を受けたと説明した。