「歴史的に大きな一歩」全国初 青鳥特別支援学校が高校野球の地方大会に単独チームで出場【news23】

AI要約

特別支援学校の単独チームが高校野球大会に初出場し、12人の部員全員が軽度の知的障害を持っている。

キャプテンの白子悠樹くんは難病と知的障害を抱えながらも、野球への情熱を持ち、成長とチームへの貢献を実感している。

1年生の岩本大志くんは唯一の経験者であり、野球に対する熱意と目標を持ち、チーム内でキャプテンを尊敬している。

「歴史的に大きな一歩」全国初 青鳥特別支援学校が高校野球の地方大会に単独チームで出場【news23】

この夏、高校野球の地方大会に特別支援学校の単独チームとして全国で初めて出場。グラウンドで白球を追い続ける球児たち。全員軽度の知的障害があります。青鳥特別支援学校の全国初の挑戦を追いました。

■全国初「単独で出たい」 特別支援学校の挑戦

喜入友浩キャスター

「元気な声が聞こえてきました。練習が始まっていますね」

青鳥特別支援学校の部員たちは皆、軽度の知的障害があります。2023年、他の高校と連合チームを組み、夏の大会に初出場しました。

そして、部員が12人に増えた2024年。特別支援学校として全国で初めて単独チームで出場することになりました。3年生にとっては最後の大会です。

3年生 白子悠樹くん

「やっぱり単独で出たいという気持ちがあったので、嬉しいです」

キャプテンの白子悠樹くん。知的障害のほかに筋力が徐々に低下する難病を抱えながら、練習に励んでいます。

ーー野球への思いは?

白子くん

「実際にやってみてやっぱりぐんと上がりました。野球やっててよかったと思ったのが、性格も変わりましたし、人の前には出れるようになりました。昔は親の後ろとかに隠れて過ごしてたんで」

■野球ノートには「素振り500回」 キャプテンの背中を追いかけて

白子キャプテンには、期待を寄せる選手がいます。1年生の岩本大志くん。このチームで唯一、高校入学前から硬式野球を経験していました。

岩本くんは帰宅後すぐに、練習の成果や目標を“野球ノート”に書き込みます。「素振り500回」の文字も。手袋がボロボロになるまで素振りをしていました。

ーー今は野球が楽しい時期ですか?

岩本大志くん

「はい。でも授業が大変で」

ーー授業と野球だったらどっちが好きですか

「野球です」

ーー7日の試合の目標は

「ヒットを打ちたいなと。親に感謝をしたい、こんなに支えてくれる家族はいないなって思っているので」

中学時代も背中を追い続けた白子君について…

岩本大志くん

「とても優しくて、帰り道も一緒に帰ったりしてくれたり。良い先輩だなって、僕もああいう風になりたいなと思って」