好きなことに挑戦して 走る冒険家・岩元さん講演 大和村夏休み学習教室

AI要約

「Ponちゃん」として親しまれる冒険家の岩元みささんが、過酷な長距離レースの経験を通じて挑戦と成長の大切さを伝える講演を行った。

岩元さんは世界各国の砂漠でのレース挑戦を続け、自らの経験やトレーニングについて児童生徒らに語った。

子どもたちは岩元さんの話から勇気や新たな挑戦の意欲を得ており、自らも挑戦したいと話していた。

好きなことに挑戦して 走る冒険家・岩元さん講演 大和村夏休み学習教室

 海外の過酷な長距離レースを次々と走破し、「Ponちゃん」の愛称で親しまれる〝走る冒険家〟の岩元みささん(31)=鹿児島市=の講演が23日、大和村防災センターであった。児童生徒や保護者など約60人が参加。岩元さんは自身の経験を語り、好きなことにひたむきに挑戦し続けることの大切さを伝えた。

 講演は大和村教育委員会が主催する夏休み学習教室の一環。児童生徒らがさまざまなことに挑戦し大きく成長する機会にしようと企画した。

 岩元さんは2018年4月のサハラ砂漠マラソンを皮切りに、各国の砂漠で開かれる長距離レース4大会を完走。21年からは奄美トレイル(550キロメートル)にも挑戦し、23年10月に走破した。鹿児島県内で講演活動にも取り組んでおり、奄美群島ではこれまで20回以上講話を行った。奄美大島への来島は3回目。

 今回の講演では、岩元さんが大会で訪れた場所を国旗クイズで紹介。児童生徒らは正解を当てようと盛り上がった。大会までのトレーニングや、灼熱(しゃくねつ)の砂漠を数日間走り続けるために必要な荷物などについても説明した。

 子どもの頃から走ることが好きだったという岩元さん。高校で打ち込んだ陸上では挫折を経験したが、「やっぱり走ることが好き」と一念発起。世界各国の長距離レースに挑み続け、今年11月下旬には南極のレースに出場予定だ。

 「人のアドバイスを聞くことも大事だが、最終的に決めるのは自分。どんなことでもまずは楽しんでチャレンジして」と児童生徒らを激励した。

 大和小の児童は「砂漠がどんな暑さなのか知りたいと思った。僕も何かに挑戦してみたい。重いものが持てるようになりたいな」と笑顔で話した。