「ペンギンの足が離れている」デザイン不備で販売中止、都立動物園オリジナル商品に「もったいない」の声

AI要約

都立動物園・水族園オリジナルのクールタオルが、デザイン不備により1時間足らずで販売中止になった。

SNSでは販売を継続する声もあるが、東京動物園協会は廃棄せず活用していく方針。

メーカーの不手際によるデザイン不備で、正しいデザインの商品を改めて納めることになった。

「ペンギンの足が離れている」デザイン不備で販売中止、都立動物園オリジナル商品に「もったいない」の声

7月20日に発売された都立動物園・水族園オリジナルのクールタオルが、「デザイン不備」を理由に1時間足らずで販売中止になった。イラストで描かれたペンギンの足が胴体から離れていることが原因だ。

多摩動物公園がX公式アカウントで発表したことを受けて、SNSでは「もったいない。欲しい」「資源を無駄にしないで」といった声があがっている。

都立動物園を運営する東京動物園協会は、誤ったデザインのクールタオルは販売しないものの、廃棄にはせず、活用していくと説明した。

販売中止になったのは、上野動物園のパンダなど、都立動物園の人気者がデザインされた「クールタオル」(550円)。多摩動物公園がXで7月20日午前10時に発売をアナウンスしたが、「デザインに不備が見つかった」としてすぐに販売中止した。

一目見ただけでは「不備」がどこにあるか簡単にはわからないが、どうやらペンギンの片足が体から離れているのが不備にあたるようだ。

Xでは、「訳あり品で売ってもいいと思います! ある意味レアですよ」「ペンギンが一歩前に踏み出した様に見えました。販売して欲しいと思います」「まったく不備には見えません。経費を無駄にするよりもこのまま定価で販売して、一つでも多くおいしい野菜やお肉を買って動物たちにあげてほしいです」など、販売を継続することを求める声が相次いだ。

東京動物園協会は弁護士ドットコムニュースの取材に対して、デザインの不備は「いくつかあるペンギンのイラストのうちの一つから足が離れていること」と説明した。

クールタオルのメーカーが正しいデザインを印刷業者におくったところ、印刷の際に問題のデザインが出力されてしまったという。

各動物園や水族園の店頭に並んだあとになって不備が発覚し、協会の判断で販売を中止した。メーカーは正しいデザインの商品を改めて納めるという。

東京動物園協会は「メーカーさんが悪いわけではなかったが、不備があれば中止せざるをえなかった」と話している。

また、東京動物園協会は、「廃棄するならもったいない」「買いたい」といった声が届いていることに「ありがたい話です。廃棄はしません」と感謝を表す。

不備が見つかった商品は、職員が使用したり、災害時の備蓄品としたりするなど、使い方を検討していくが、現在のところ販売する考えはないとしている。