“闘犬”ピットブルなどが逃走中…危害加える可能性も 自称ブリーダーの男逮捕 熊本・益城町
熊本県益城町で、ピットブルを含む闘犬とされる犬が逃走し、捜索が続いている。
地元住民が犬の存在を通報し、ブリーダーが逮捕された。
警察は住民に外出自粛を呼びかけており、逃走した犬の捜索を続けている。
22日朝早く、熊本県益城町で、もとは闘犬とされていたピットブルを含む犬が逃げ出し、捜索が続いています。人をかむなど危害を加える可能性もあり、警察が不要な外出を控えるよう呼び掛けています。
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熊本県益城町。のどかな町風景を一変させた、緊迫した瞬間。
「どぎゃんかせんといかん、山の方に逃げよるけん」
「裏側するするってのぼるよ」
山に逃げたというのは、元々、闘犬とされるピットブルを含む複数の犬でした。
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22日午前6時前、付近の住民から「犬6匹がいます」と通報がありました。
駆け付けた警察が、自称ブリーダーの男、石井賢一郎容疑者(55)が道路上でひもなどにつながれていない犬4匹と一緒にいるところを発見。声をかけると、石井容疑者が警察車両のドアを右手で殴ったため、公務執行妨害の疑いで現行犯で逮捕しました。逃走した犬は、石井容疑者が飼育していた犬とみられます。
逃走した犬の捜索は、その後も続きました。
「警察の人!こっちに来てください!こっち応援!」
「こっちに応援お願いします!」
続々と集まる職員たち。取材中のスタッフの元にも、ひもなどにつながれていない犬たちが一斉に走ってきました。
今回逃げていたピットブルというのは、元々、アメリカで闘犬として誕生した犬で、熊本県動物愛護センターは「人をかむ可能性もあり、大けがにつながることもある」と話しています。
これまでに6匹が捕獲されていますが、ほかにも逃走している犬がいる可能性があり、捜索が続いています。
近くに住む人は…
──犬が逃げることは?
近所の人
「何回かありました。そのときは家に入って出ないで、犬が(犬舎に)入るのを待っていました。やっぱり怖いですね」
警察は引き続き、付近の住民に「不要不急の外出は控えてほしい」と呼び掛けるとともに、犬が逃走した経緯について石井容疑者に事情を聞く方針です。