徳島県三好市山城町盛り上げる「ババァ」 やましろAKB、10年変わらぬキレッキレダンス

AI要約

三好市山城町の女性でつくるダンスグループ「やましろAKB」が、今年で10周年を迎えた。口コミや動画サイトで評判が広がり、イベントへの出演依頼が相次ぐようになった。

AKBは「明るく・キレイな・ババァ」の略。全員が山城町在住か町出身で、18曲のレパートリーを持つ。衣装も曲に合わせて工夫している。

結成のきっかけは、2014年秋の県婦人団体連合会の交流芸能大会で監督がメンバーを集め、「東京ブギウギ」のダンスを披露。観客の反応が良かったことから本格的な活動が始まった。

徳島県三好市山城町盛り上げる「ババァ」 やましろAKB、10年変わらぬキレッキレダンス

 三好市山城町の女性でつくるダンスグループ「やましろAKB」が、今年で10周年を迎えた。県婦人団体連合会の催しへの出演を機に、有志が「しょうことなしに(仕方なく)」結成。口コミや動画サイトで評判が広がり、イベントへの出演依頼が相次ぐようになった。「やるからには上手なダンスを見せたい」と練習に励んでいる。

 AKBは「明るく・キレイな・ババァ」の略。メンバーは50~60代の8人と監督1人で、全員が山城町在住か町出身。レパートリーは18曲を数え、「買い物ブギ」はかっぽう着、「真っ赤な太陽」では赤いドレスなど、曲ごとに衣装をそろえている。

 結成のきっかけは、2014年秋にあった県婦人団体連合会の交流芸能大会。山城婦人会として参加することになり、監督の森岡照代さん(60)=同町大川持=が「踊れそう」と見込んだメンバーに声をかけた。集まったのは全員ダンス未経験者。半年近く練習を重ね、「東京ブギウギ」のダンスを披露した。

 一回限りのステージのつもりが、観客から拍手を受けて感動し、活動はその後も続いた。イベント出演は次第に増え、昨年は県内外で36回ステージに立った。ユーチューブチャンネルの総視聴数は14万回以上と、多くのファンを持つ“トップアイドル”に成長した。

 毎週火曜夜に2時間、山城公民館でストイックに練習をこなす。監督の森岡さんからは、顔の向きや手の角度など細かく指示が飛ぶ。森岡さんは「『おばちゃんだからこんなもんか』ではなく、誰が見ても『すごい』と思うダンスを目指したい」と言う。

 今年も新曲「お祭りマンボ」を完成させるなど、精力的に活動を続けている。リーダーの小谷真澄さん(63)=同町大月=は「この年齢で厚めのメークをしてミニスカートをはき、ステージで楽しい時間を過ごせるのは、応援してくれる方々がいるから。みなさんと楽しく幸せな時間を過ごせるようにこれからも頑張る」と語った。