ひらめきが止まらない「アイデアが次々にうまれる部屋」のつくりかた

AI要約

田中達也氏は人気のミニチュア写真家・見立て作家で、インスタグラムフォロワーは380万人超、展覧会の総動員者数が230万人を突破している。

田中氏は日々新たな作品を投稿し続けており、アイデアは尽きずに増え続けている。

この記事では、田中氏がアイデアを生み出すための整理術や工夫について語っている。

ひらめきが止まらない「アイデアが次々にうまれる部屋」のつくりかた

 インスタグラムフォロワーは380万人超、展覧会の総動員者数が230万人を突破した、大人気ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏。“毎日”新たな作品を投稿し続けている同氏には「どうして、アイデアが尽きないのですか?」という質問が届くという。そこで本連載では、「感覚に頼らず、論理的にアイデアを生み出す法則」をまとめた『みたてのくみたて』を刊行した田中氏に、「アイデアは、尽きるどころか日々増えています」という発想の秘訣を、余すことなく伝えてもらう。(構成:ダイヤモンド社第三編集部)

● すぐにアイデアを引き出すための整理術

 私が作品で一番こだわっているのが、人形やモチーフのスケール感です。そのため、アトリエにある人形はおそらく10万体以上。この中からすぐに目当ての人形や食品サンプルを探し出せるように、整理整頓が欠かせません。

 収納棚は「使用頻度」で分けています。使用頻度が高いものは目線と同じ中央付近に。反対に、低いものは上下に配置しています。こうすると、物を探して取り出すまでがスムーズです。

 また、収納棚は同じ規格に統一している点もポイント。使用頻度や季節に応じて、引き出しごと中身を入れ替えられます。

● いつでもアイデアが生まれる工夫

 家の中には、人形を生活動線上にあえて見えるようにして並べています。これは、ホームセンターやスーパーの棚からヒントを得ました。実は、買い物中は陳列されている商品から刺激を受けてアイデアが出やすいのです。

 家でも無意識に目に入る位置に人形を置き、常にアイデアにつながるようにしています。子どもが覚えたい漢字表などをトイレに貼ることと似ているのかも、と思いました。

 (本稿は、『みたてのくみたて』を抜粋、再構成したものです)