【摘発の瞬間】違法薬物やコピー商品の密輸阻止 “最後の砦”水際対策の最前線  名古屋税関に密着

AI要約

外国人男性が中部空港で違法薬物の持ち物を所持しているか疑われる事件が起こる。

男性は最初は否定するものの、大麻関連のアイテムを持っていたことが発覚し、検査官に矛盾した説明をする。

検査により、男性は微量の大麻を所持していたが、厳重注意で済むものの、今後同様の行為を繰り返すと大きな問題になる可能性があることが指摘される。

【摘発の瞬間】違法薬物やコピー商品の密輸阻止 “最後の砦”水際対策の最前線  名古屋税関に密着

東海地方の空の玄関口、中部空港。外国人男性の意外な持ち物からは、違法薬物の陽性反応が…。水際対策の最前線で活躍する名古屋税関に密着しました。

 中部空港にある名古屋税関検査場。違法薬物やコピー商品などが国内に持ち込まれないよう取り締まる“最後の砦”です。

 税関職員とともに手荷物検査をする、麻薬探知犬。カバンや服の臭いなどから異臭がしないかを確認します。

 すると、犬が飛び掛かります。1人の日本人男性のカバンに反応を示しました。タイから帰国したという男性。違法薬物を所持しているのか…。

 「荷物検査しますね。タイでそういったもの(違法薬物)を吸ったりした?」(検査官)

 「そういう暇はないですね」(男性)

 「大麻ショップに入ったりするとそこで臭いが充満していて」(検査官)

 「ないと思いますけどね」(男性)

 男性は、大麻ショップには行っていないと主張。ところが…。

 

 「これ大麻ショップで買ったやつ?」(検査官)

 「はい、そうですね」(男性)

 「(大麻ショップに)行ってないと言っていたけど?」(検査官)

 「行ってはないけど(イベント)会場でもらった」(男性)

 「使ってるよね?」(検査官)

 「僕は使ってないですね」(男性)

 「誰が使ったの?1人で行ったって言ってたけど?友達が吸ったと?」(検査官)

 「そうですね」(男性)

 説明が二転三転します。すると―

 「これ“カス”入っとるね」(検査官)

 苦笑いで、ごまかそうとする男性。なんと、カバンの中からは、大麻の絵が描かれた袋が。中には、数ミリの植物片も入っていました。

 「それ以外にあるなら正直に言って欲しい」(検査官)

 「ないと思います。それだけだと思います」(男性)

 「ないって言ってこんなのあるもんで細かく見させてもらうよ」(検査官)

 他に新たなものは見つかりませんでしたが、植物片は大麻と判明しました。

 「これだけの量(微量)なので、今回はこれで終わりますけど、ちょっと量があるとここで1つの事件ということになるかもしれない。持って来ないようにしてください。そこだけは注意してください」(検査官)

 「はい」(男性)

 「次やったらこういうことでは済まない。今日の記録は全部残しておきます」(検査官)

 今回見つかった大麻は、数ミリの小さな植物片だったため、税関は、男性を厳重注意に留めました。