海・浜のルールブック作成 利用者のマナー向上へ 南房総(千葉県)

AI要約

南房総市が海・浜の安全な航行を呼び掛けるために「海・浜のルールブック」を作成し、関係機関を通じて配布している。

水上オートバイやプレジャーボートの利用者増加による漁業者や住民への影響を考慮し、21の機関でルールづくり検討委員会を設立し、重要な内容をまとめた。

ルールブックには規制マップや禁止行為、注意事項、罰則、連絡先などが記載されており、利用者のマナー向上と安心して過ごせる海と浜の実現を期待している。

海・浜のルールブック作成 利用者のマナー向上へ 南房総(千葉県)

南房総市は、水上オートバイやプレジャーボートの利用者らに向け、安全な航行を呼び掛けようと、内房エリアの規制マップや禁止行為などをまとめた「海・浜のルールブック」を作成した。1000部つくり、関係機関を通して配布している。

同市内では古くから、漁業者らが海を生活の場とし、水産資源の保全にも努めている。しかし、その一方で近年、さまざまなマリンスポーツを楽しむ人が増え、特に水上オートバイの危険な航行、騒音により、漁業者の操業や釣りボートなどの営業に支障をきたしたり、周辺住民の生活に悪影響を及ぼしたりしている。

このため、海・浜での事故やトラブルを未然に防ぎ、誰もが安心して快適に過ごせるようにしようと、関係する21の機関で「海・浜のルールづくり検討委員会」を設立し、会議を重ね、ルールブックをつくった。

ルールブックは、A4三つ折り判カラー刷り。岩井・富浦地区の走行禁止エリアを示した規制マップや、「しない・やらない」として禁止行為や注意事項を表記。違反による罰則、事故等が発生した際の連絡先などもまとめた。

同市では「関係団体と連携をとりながら海・浜のルールを広く周知することで、利用者のマナー向上につながり、事故やトラブルを未然に防ぎ、誰もが安心して過ごせる海と浜になることを期待しています」と話している。