フランクフルトが800円!物価高騰で“夏の風物詩”花火大会に異変【ひるおび】

AI要約

新型コロナウイルスや物価高騰などによる資金難で中止が続いていた花火大会が、5年ぶりに鎌倉花火大会が復活した。

クラウドファンディングを活用し、新たな座席タイプを設けることで資金を調達し、花火大会の開催を可能にした。

花火大会の運営には多くの費用がかかるため、資金調達に苦労している現状がある。

フランクフルトが800円!物価高騰で“夏の風物詩”花火大会に異変【ひるおび】

新型コロナウイルスや物価高騰などの資金難に苦しめられ開催を見送っていた鎌倉花火大会が、5年ぶりに復活しました。

一方で、全国では中止を余儀なくされている花火大会も。夏の風物詩、花火大会の現状を取材しました。

■「やっと、なんとか実施にこぎつけた」

夏の夜空を彩る2500発の花火。

7月17日、鎌倉の由比ガ浜で開催された花火大会には、前回よりも3万人多い約16万人が集まりました。

実行委員長 中沢俊之さん:

「多くの皆様から花火大会は実施するのかという問い合わせもいただいた。やっとなんとか実施こぎつけた、それが素直な気持ちです」

新型コロナウイルスの影響やオリンピックの開催などで中止が続き、開催は5年ぶりです。

しかし、実は今年も『物価高』によって開催が危ぶまれていました。

そこで実行委員会が考えたのが、“クラウドファンディング”です。

例年の砂浜の無料席、椅子の有料席に加えて、今年は新たに『クラウドファンディング席』を設けました。

クラウドファンディング席では、砂浜に2人座れるペアシート。特設サイトに名前を載せてもらうこともでき、納涼うちわが2本もらえます。25限定の販売で2人で9000円。

さらに、5人まで座れるシートは1万8000円(限定80)で販売しました。

結果は、目標金額は650万円を大きく上回る786万円超となり、達成率は121%。

集まったお金は、花火の打ち上げ費や広報などに充てることができたといいます。

実行委員長の中沢俊之さんは「5年前と比べ人件費含めて物価が上がっている中で、資金の確保が大きな課題だった。協賛金や有料席だけでは運営資金を確保できなかった」と話します。

花火文化の普及活動に尽力する花火マニア 安斎幸裕氏:

「やはり“有料席を設けます”と言っても、手が出せない人ですとか、当然ながら“無料で見れるからいいんじゃないの”っていう風潮がある。ただ花火大会一つを形成するのには、非常に膨大なお金がかかります。花火の打ち上げ資金だけじゃなく、警備員さんの費用、椅子の費用、テーブルの費用、全てが絡んでの予算。なかなか実行委員会も主催者も苦しいところがあると思います」