黒潮旅するウナギの幼生を展示 福島・いわきの水族館

AI要約

福島県いわき市の水族館アクアマリンふくしまが、絶滅危惧種ニホンウナギのレプトセファルスの展示を始めた。

レプトセファルスは黒潮に乗るための形状を持ち、ウナギの人工ふ化に成功したいらご研究所の協力で初めて展示された。

幼生が数千キロを旅し、日本近海に北上する250日間の過程や、展示されたレプトセファルスの特徴について紹介されている。

 絶滅危惧種ニホンウナギを研究する福島県いわき市の水族館アクアマリンふくしまは、透明でヤナギの葉のような形をしているレプトセファルス(葉形幼生)の展示を始めた。体長は4~5センチ。葉形は黒潮に乗るための形状で、8月上旬ごろには細長いシラスウナギに変態し、その後、黒色に成長する。

 同館によると、レプトセファルスはマリアナ海溝周辺の産卵場から黒潮に乗って数千キロを旅し、日本近海に北上するまでの約250日間見られる幼生。水族館では水槽の底付近でゆらゆらと体を揺らして泳いでいる。

 ウナギの人工ふ化に成功した、いらご研究所(愛知県田原市)の協力で東北では初めて展示した。全国でも珍しいという。