バス置き去り前園長の実刑確定 静岡・牧之原の認定こども園

AI要約

静岡県牧之原市の認定こども園で2022年、園児の河本千奈ちゃんが通園バス内に置き去りにされ死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元園長と元クラス担任に有罪判決が下された。

元園長は人数確認を怠り、バスを施錠する際に子供を残したままにし、元クラス担任は所在確認を怠り、熱中症で死亡させるまで何もしなかったことが明らかにされた。

判決が確定し、検察、弁護双方が控訴しなかったことから、被告たちはそれぞれの罪に対して刑罰を受けることとなった。

 静岡県牧之原市の認定こども園で2022年、園児の河本千奈ちゃんが通園バス内に置き去りにされ死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた前園長増田立義被告(75)を禁錮1年4月とし、元クラス担任西原亜子被告(48)を禁錮1年、執行猶予3年とした静岡地裁判決が19日、確定した。検察側、弁護側ともに期限の18日までに控訴しなかった。

 判決によると、増田被告は22年9月5日、降車時の人数確認を怠り、千奈ちゃんが取り残されたままなのに窓を閉め切ったバスを施錠、西原被告は登園していないのに保護者に連絡を取るなどして所在確認をせず、同日午後2時5分ごろまで車内に閉じ込めて熱中症で死亡させた。