【王位戦】“魔王”渡辺明九段「つかみどころの難しい将棋」藤井聡太王位から431日ぶり白星

AI要約

渡辺明九段が藤井聡太王位に挑む将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負第2局が行われ、渡辺が藤井を下し1勝1敗のタイに持ち込んだ。

渡辺は初の王位挑戦でタイトル奪取を目指し、難解な中盤戦を制して快勝した。

渡辺は“魔王”と呼ばれ、次回の第3局に向けて新たな戦術を練って臨む意気込みを見せた。

【王位戦】“魔王”渡辺明九段「つかみどころの難しい将棋」藤井聡太王位から431日ぶり白星

 藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖=21)に渡辺明九段(40)が挑む将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負第2局が17、18の両日、北海道函館市「湯元 啄木亭」で行われ、先手の渡辺が藤井を下し、シリーズ初白星を挙げ1勝1敗のタイに持ち込んだ。

 渡辺は自身初となる王位挑戦でタイトル奪取を目指す。

 戦型は開幕局の指し直し局と同じ相掛かり。23手までは指し直し局とほぼ同じ進行となった。1日目は角交換を経て迎えた午後は長考合戦。2日目は難解な中盤戦が続いたが、渡辺が終盤にイッキの寄せで快勝した。

 終局後、渡辺は「つかみどころの難しい将棋だったが、2日制だったので、難しいながらもケアができた」と振り返った。

 2人は過去に5回タイトル戦でぶつかったが、いずれも藤井が制している。渡辺のここまでの藤井との対戦成績は4勝21敗だったが、対藤井戦の連敗を「3」でストップした。タイトル戦では昨年の名人戦第3局以来、431日ぶりの白星を挙げた。

 巧みな戦術を駆使することから“魔王”と呼ばれる渡辺は第3局へ向け「あまり間はなく、つぎがあるので、それまでに作戦を練って臨みたい」と意気込んだ。