有権者に香典提供疑惑の堀井学衆院議員、スピードスケートの五輪銅メダリストから政界入り

AI要約

五輪銅メダリストである堀井学衆院議員が公職選挙法違反の疑いで捜査を受けている。捜索が行われた堀井氏の経歴や不祥事、衆院議員としての経歴が明らかになっている。

堀井氏はスピードスケートで五輪銅メダルを獲得し、その後政界入り。不祥事や辞任、不出馬など複数の問題を抱える立場にある。

選手時代の活躍や政治家としての経歴から、堀井学氏の経歴は多様で複雑なものとなっている。

有権者に香典提供疑惑の堀井学衆院議員、スピードスケートの五輪銅メダリストから政界入り

秘書を通じ、自分名義の香典を有権者に配っていた疑いのある堀井学衆院議員(52)=比例北海道、当選4回。東京地検特捜部は18日、公職選挙法違反の疑いで東京・永田町にある堀井氏の衆院議員会館事務所や北海道登別市の地元事務所の家宅捜索に入った。厳しい立場となった堀井氏だが、もともとスピードスケートの五輪銅メダリストで、スポーツ界から政界入りを果たした。

堀井氏は1972年生まれ、北海道室蘭市出身。小学校3年からスケートを始め、専修大在学中の1994年、リレハンメル冬季五輪のスピードスケート男子500メートルで日本勢初のメダルとなる銅メダルを勝ち取った。96年には、1000メートルの世界新記録も樹立。

しかし、スケートの刃がかかと部分で離れるスラップスケートに対応できず、金メダルを期待された98年の長野冬季五輪では500メートル、1000メートルともそれぞれ13位、17位と惨敗した。2002年ソルトレークシティー冬季五輪まで、3度の五輪出場を果たした。

引退後は北海道議を経て12年、衆院選北海道9区の自民党公認候補として初当選を果たした。現在4期目で、解散を決めた安倍派(清和政策研究会)に所属。しかし、派閥パーティー収入の還流された約2000万円を自身の政治資金収支報告書に記載していなかったことが判明し昨年末、内閣府副大臣を辞任。さらに元公設秘書が支援者から預かった献金120万円を着服し、有罪判決を受けるなど、事務所の不祥事も表面化し今年6月、次期衆院選への不出馬を表明していた。