開かれた純文学作品を 芥川賞の松永K三蔵さん

AI要約

松永K三蔵さんが芥川賞を受賞し、純文学にこだわりを持ちながらも面白く開かれた作品を書きたいと語った。

作品は兵庫県の中小企業で働く男性がバリ山行に挑むストーリーで、西宮市の環境が執筆に影響を与えた。

松永K三蔵さんはままならない社会での生き方や挑戦、葛藤を描きたかったと述べた。

開かれた純文学作品を 芥川賞の松永K三蔵さん

 芥川賞に決まり、ペンネーム入りのキャップをかぶって記者会見場に現れた松永K三蔵さん(44)。

 「純文学には難解でなく、読みやすい作品もある。面白く、開かれた小説を書きたい」とこだわりを語った。

 作品は兵庫県の中小企業で働く男性が、登山道を外れて山を登る「バリ山行(さんこう)」に挑むストーリー。自身が暮らす同県西宮市は「海と山に挟まれ、日常と非日常が近い」。執筆を振り返り、「ままならない社会でどう生きるか、挑戦や葛藤を書きたかった」と語った。