釧路市の伯母強盗殺人で控訴棄却 無期懲役を支持、札幌高裁

AI要約

北海道釧路市で2016年、伯母を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人の罪に問われた無職田中治樹被告の控訴審が札幌高裁で行われ、一審判決が支持され無期懲役となった。

被告は無実を主張していたが、経済的行き詰まりや犯行直前の不自然な検索記録などから、裁判長は一審判決に不合理がないと述べた。

弁護人は上告の可否について被告と協議するとコメントした。

 北海道釧路市で2016年、伯母=当時(80)=を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人の罪に問われた同市の無職田中治樹被告(52)の控訴審判決で、札幌高裁は16日、無期懲役とした一審釧路地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 被告側は「事件の犯人ではない」と無罪を主張していた。成川洋司裁判長は、被告は当時経済的に行き詰まっており、事件直前に「殺人事件何を調べる」などと検索していたことは「犯行と関係していなければあまりに偶然が過ぎる」などと指摘して、「一審判決におおむね不合理な点はない」と退けた。

 弁護人は判決後「上告するかは被告と協議する」と話した。