将棋・小山怜央四段が順位戦へ 奨励会経ず参加は戦後初めて

AI要約

アマチュア強豪から棋士編入試験を突破して昨春にプロ入りした小山怜央四段がNHK杯将棋トーナメントで勝利し、順位戦のC級2組への昇級を決めた。

小山四段は奨励会を経験せずに順位戦に参加し、プロ入りから1年4カ月で昇級を達成した。30局以上の成績が6割5分以上で昇級規定をクリア。

小山四段は昇級に喜びつつ、順位戦参加者の姿を見てモチベーションを保ちつつ、体力も鍛えながら良い将棋を指したいと抱負を述べた。

将棋・小山怜央四段が順位戦へ 奨励会経ず参加は戦後初めて

 アマチュア強豪から棋士編入試験を突破して昨春にプロ入りした将棋の小山怜央四段(31)が、15日にあった第74回NHK杯将棋トーナメントの対局に勝ち、名人位につながる順位戦のC級2組への昇級を決めた。棋士養成機関「奨励会」を経験せずに順位戦に参加するのは戦後初。25年度の第84期から順位戦に参加する。

 小山四段は現在、順位戦に参加できないフリークラス所属だが、この日の勝利で直近30局の成績が20勝10敗(勝率6割6分7厘)となり、フリークラスから順位戦への昇級規定「30局以上の勝率が6割5分以上」をクリアした。

 プロ入りから約1年4カ月で昇級を決めた小山四段は「昇級できなければ引退という気持ちがあったので、すごく長く感じていました。プロになってからの大きな目標でほっとしています」と話した。

 順位戦については、「順位戦に参加されている先生方が深夜まで戦われているのを見ると、これが棋士人生だという感じに思うので、それを戦えるのはうれしい」と喜びを語り、「1年中モチベーションをしっかり保っていい将棋を指したいというのが一番。体力も必要になってくるので、しっかり体力つけていきたい」と抱負を述べた。