26日(月)全国で大気不安定 台風10号が近づく前から西・東日本の太平洋側で大雨のおそれ

AI要約

26日(月)から30日(金)にかけて、全国で大気の状態が不安定になり、雷を伴った激しい雨や台風の影響で大荒れの天気になる見込み。

26日(月)の未明に栃木県で線状降水帯が発生し、全国で大気の状態が不安定に。中小河川の増水や土砂災害に警戒が必要。

強い台風10号は28日(水)に九州または四国付近に上陸し、30日(金)まで西日本を縦断する見込み。大雨や暴風に厳重な警戒が必要。

26日(月)全国で大気不安定 台風10号が近づく前から西・東日本の太平洋側で大雨のおそれ

 26日(月)も、全国の広い範囲で大気の状態が不安定になるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り、短時間の大雨の所がある見込み。一方で、強い台風10号は、28日(水)の午後以降、西日本に上陸し縦断する見込み。西日本では、30日(金)にかけて大荒れになるおそれがあるため、早めに台風の備えをしておきたい。

 26日(月)の未明にかけて、栃木県で線状降水帯が発生し猛烈な雨を観測するなど、全国で大気の状態が不安定になっている。この後も太平洋高気圧や台風10号周辺の湿った空気や強い日射の影響で、全国の広い範囲で引き続き、大気の状態が不安定になる見込み。晴れていても、天気が急変し、雷を伴った非常に激しい雨や竜巻などの激しい突風などが発生するおそれがある。中小河川の急な増水や道路やアンダーパスなどの冠水、土砂災害などに注意・警戒が必要だ。また、関東~九州を中心に猛暑日の所が多く、かなり蒸し暑くなるため、熱中症にも警戒したい。

 強い台風10号は、日本の南の海上を北西に進み、次第に西よりに変わってきていて、28日(水)午後以降、九州または四国付近に上陸し、30日(金)の午前中にかけて西日本を縦断する見込み。進路にはズレ幅があるが、西日本では、大雨や暴風、高波、高潮に厳重な警戒が必要だ。また、西・東日本の太平洋側では、台風が近づく前から湿った南東の風により、断続的に雨が降り、大雨になる所がある見込み。

 27日(火)~28日(水)は、日本海に前線が停滞する見込み。27日(火)は北日本で、28日(水)は、西・東日本の日本海側でも大雨になる所がありそうだ。さらに台風10号の影響もあるため、今週は、日本付近は、広い範囲で荒れた天気になるため、交通機関にも影響が出る見込み。避難行動は早めにし、身の安全を確保して過ごしたい。

(気象予報士・大隅智子)