寄せ書き入り日章旗、遺族に返還 英国から、京都出身の旧日本兵

AI要約

京都府出身で1945年6月にビルマ(現ミャンマー)で戦死した旧日本陸軍伍長の岡部辰美さんの日章旗が遺族に返還された。

英国兵が持ち帰り保管していた日章旗には167人分の名前が書き込まれており、家族や知人らの祈りが込められていた。

長女の芙佐子さんは返還式典で喜びを表し、母の墓前に日章旗を供えたいと話した。

 京都府出身で1945年6月にビルマ(現ミャンマー)で戦死した、旧日本陸軍伍長の岡部辰美さん=当時(30)=の寄せ書き入りの日章旗が14日、遺族に返還された。英国兵が持ち帰り保管していたもので、大阪市に住む長女の芙佐子さん(86)は返還式典で「亡くなった母も喜んでいると思う。墓前に供えたい」と笑顔で話した。

 寄せ書き入りの日章旗は出征者の無事を祈り、家族や知人らが名前を書き込んで贈った。返還された日章旗は縦約70センチ、横約95センチで、「祈武運長久」という文字と共に、白地部分を埋めるように167人分の名前が書き込まれていた。