大阪地検トップだった男「性的暴行」の罪で起訴 飲み会の後 酒に酔った部下の女性 官舎で2人きりになり犯行か

AI要約

大阪地方検察庁の元トップである弁護士が準強制性交等の罪で起訴された。犯行は酒に酔った状態の女性に対して性的暴行を加えたとされる。

事件の発端は被害者からの被害申告であり、検察幹部からの報告を受けて捜査が行われた。被害者は元部下であり、犯行時には2人きりになっていた。

元検事正である被告は逮捕後に辞職していたが、辞職理由と事件の関連性については不明瞭な点が残っている。

大阪地検トップだった男「性的暴行」の罪で起訴 飲み会の後 酒に酔った部下の女性 官舎で2人きりになり犯行か

大阪地方検察庁のトップ・検事正だった弁護士の男が、酒に酔って抵抗できない状態の女性に対して性的暴行を加えた罪で起訴された。

準強制性交等の罪で起訴されたのは、大阪地検トップの検事正を務め、現在は弁護士の北川健太郎被告(64)だ。

北川被告は、検事正だった2018年9月12日夜から翌日の未明までの間に、大阪市内にある当時の官舎で、酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行を加えた罪に問われている。

北川被告は6月、大阪高等検察庁によって逮捕されていた。大阪高検は北川被告が起訴内容を認めているか明らかにしていない。

大阪高検によると、被害者は当時の部下で、犯行の前に被害者以外も含めて数人で、飲食店で酒を飲んでいた。複数の飲食店で飲むいわゆる「はしご酒」とは認定していないということだ。

その後、犯行時には官舎で2人きりになっていた。大阪高検はこのとき一緒に酒を飲んでいた被害者以外の人物が検察庁の関係者だったかなどについて明らかにしていない。

大阪高検は捜査に至ったきっかけについて、「2024年に入って被害者から検察幹部に対して被害の申し出があり、4月に処罰の意思を明確にした被害申告があったので捜査した」と説明。「隠ぺいということは一切なかった」と述べている。

また北川被告は2018年から2019年まで、大阪地検の検事正を務めた後、定年を前に辞職していたが、高検は「辞職した理由は個人的理由による辞職と把握していて、当時本件を理由とした辞職とは説明を受けていません」とも説明している。

大阪高検の小橋常和次席検事は、次のようにコメントしている。

「当庁においては、大阪地方検察庁の検事正だった被疑者北川健太郎を準強制性交等罪で逮捕・勾留して捜査しておりましたが、大阪地方検察庁は本日、同人を同罪により、公判請求しました」

 「法令の遵守に厳格であるべき、検察庁の職員、しかも職員の模範となるべき幹部職員が、在職期間中に重大な犯罪行為に及んだことは極めて遺憾であり、国民の皆様に深くお詫び申し上げます」

 「このような事態が二度発生しないように、引き続き幹部職員をはじめとした全職員の綱紀の保持の徹底に努めてまいりたいと考えております」

大阪高検は北川被告を逮捕した際には、被害者のプライバシーを理由に事件が起きた場所や日時など事案の詳細をほとんど明らかにしなかった。

今回起訴に当たっては、事件が起きた日時や場所をある程度明らかにしていて、その理由について「今回起訴し、公判廷で内容が明らかになるため」と説明している。

(関西テレビ 2024年7月12日)