危険運転9人負傷で実刑、福岡 運転中てんかん発作

AI要約

福岡県宇美町の県道で昨年11月、軽乗用車を運転中にてんかんの発作を起こして高校生らの列に突っ込み、9人を負傷させた中村進被告(66)に、福岡地裁は12日、懲役2年6月の判決を言い渡した。

中村被告はてんかん診断を受けながらも医師の運転禁止指示を無視し、自分の都合を優先して運転を続けたことが問題視された。

裁判長は被告の行為を重大視し、危険運転致傷罪に問われるべきだとして有罪判決を下した。

 福岡県宇美町の県道で昨年11月、軽乗用車を運転中にてんかんの発作を起こして高校生らの列に突っ込み、9人を負傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われた中村進被告(66)に、福岡地裁は12日、懲役2年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 今泉裕登裁判長は判決理由で、2022年3月にてんかんの診断を受け、医師から2年間運転しないよう指示されたのに、昨秋には運転中に意識を失って物損事故を起こし、新車を購入し運転を続けたと指摘。「重大な事故を引き起こす危険を軽視し、自分の都合を優先した」と非難した。