不審な国際電話に注意 「NTT」かたり架空料金請求 消費者庁

AI要約

消費者庁が国際電話番号からの不審な請求電話に注意を呼びかけている。

6000件以上の未納料金請求電話相談が寄せられ、4000万円超の被害も発生。

NTTをかたる架空の請求や不審な手口に対処するための注意が必要。

 国際電話番号から自動音声で案内する不審な電話が増えているとして、消費者庁が注意を呼び掛けている。

 「NTT」や「NTTファイナンス」をかたって架空の未納料金を請求する内容で、実際に金銭を支払った被害も出ている。

 全国の消費生活センターに寄せられた未納料金請求電話に関する相談は、2022年4月から今年2月までに約6000件あった。うち半数が、国際電話番号から発信する手口が増えた昨年7月以降に集中している。

 ほとんどの人は不審に思って電話を切っていたが、被害額は1人平均237万円で、60代男性が4000万円超を支払ったケースもあった。

 国際電話は「+1」から始まる北米の番号が使われていたが、実際に北米からかけているかは不明で、「050」から始まるIP電話を使ったケースも多いという。

 冒頭、自動音声で「こちらはNTTです。未納料金が発生しています」などと告げられ、思い当たる場合は「1」を入力するよう言われる。実際に入力すると、人が出て「セリア」「バニラ」など架空の会員サイトで料金の未納があると説明。「払わないと訴訟になる」とせかしたり、「補償制度があるので95%は返金される」と説得したりするという。

 消費者庁は「心当たりがない料金請求の電話は無視するのが正解。大手会社の名前を言われてもうのみにせず、確認してほしい」としている。