「子ども少ない人は反省を」小池都知事のブレーンが仰天発言!本人に真意聞くと「オレの持論だもん」撤回せず

AI要約

都知事選での自民党元総務会長の発言が物議をかもす。笹川氏は少子化問題を指摘し、男性の責任を強調。一部のコメント欄では批判の声も。

笹川氏は東京の少子化対策を批判し、一律の政策を提唱。経済基盤の強化が重要と語る。

発言が少子化問題をめぐる論争を引き起こす一方、子を持たない人にも理解を示し、状況を考慮している。しかし、表現に関してはもう少し配慮が必要かもしれない。

「子ども少ない人は反省を」小池都知事のブレーンが仰天発言!本人に真意聞くと「オレの持論だもん」撤回せず

「胸に手を当てて反省してください。子どもの少ない人は」

 都知事選の投開票がおこなわれた2024年7月7日、前橋市で開かれた自民党群馬県連大会で、時代に逆行するような仰天発言が飛び出した。発言の主は自民党元総務会長の重鎮・笹川堯氏である。

 笹川氏は「人口が少なくなった。お金を出したら、人口が増えると思ったら大間違いだ」と指摘。続けて「男がしっかりしないといかん。あなたの子どもならぜひ産みたい、作りたい。(女性が)そういう気持ちになるような旦那が増えなければだめだ」などと発言した。

「子どもの少ない人は反省を」との発言が報じられると、Yahoo!ニュースのコメント欄には、半ば驚き、半ばあきれるような声が多数寄せられた。

《物凄く、男目線の発言ですよね。子供が多ければ多い程、女性が大変だという認識が全くない》

《まずは自分のひ孫にこのスピーチを聞かせて、共感するか意見を聞いてはどうか》

《まだこんな事言ってるのか?!驚くね 結婚も子供も望む人は潜在数は多いのだがこれだけ重税に喘ぐ暮らしをしてたら無理》

 笹川氏とはどんな人物なのか、政治担当記者がこう語る。

「笹川氏は、3選を果たした小池百合子都知事のブレーンとして知られる “名将” です。2021年には、FLASHの取材に対し、『小池さんには国政に戻ることはダメだと言ってある』と語っており、小池知事に強い影響力を持っていることで知られます。

 東京では出生率が初めて1を割って0.99となっており、小池知事は『チルドレンファースト』を掲げ、18歳以下に毎月5000円を支給する『018サポート』、第一子からの保育料無償、給食費の負担軽減など、独自の子育て支援策を打ち出してきました。

 今回の発言は、そんな小池知事への批判と取る向きもあるのです」

 笹川氏の発言の真意はなんなのか、7月8日、電話で笹川氏を直撃した。

「さっきも(小池知事から)電話がかかってきた。この件(今回の発言)じゃないよ。オレはもう、前からずっと、第1回目から応援してるからね。もっと票を取りたかったかどうかわからないけれど、当選したからよかった」

 群馬県連での発言が注目されていますが……。

「少子化問題は、どこの国でもお金を出したら子供が増えると思ってるけど、大間違いだ。成功した国はどこにもない。それはオレの持論だもん。フランスだろうがイタリアだろうが、みんな少子化になっちゃってる。それはやっぱり、根っこには高学歴もあるし、世の中はみんな自由で何でも手に入るようになったから。

 子ども産んで育てることは大事業だから。男がよっぽどしっかりして、女性が『あなたの子を産んであげたい』となるように頑張んなきゃダメだと。オレはそうしたから子供が5人いる。そういうことを言った。お金は必要なんだけど、それだけで解決できると思ったら大間違いだ、とね」

 さらに笹川氏は、東京とそれ以外の地域で、少子化対策の不公平さがあるとも指摘。

「東京でできても、日本全国でできるかどうかわからないでしょ。たとえば給食費用だって、都内でも全面的にタダのところもあるし、全額親が負担するところもある。半分持つとか、いろいろでしょ。それは都知事が命令できないですよ。でも、そういう差別になるような政策はなるたけ統一したほうがいいよね」

 少子化対策をするには、財源の確保も課題だ。

「この4年の任期の間にどういう形でやっていかれるのか。その間に、経済不況が起きなきゃいいけど。みんな言わないのはね、経済基盤の話を誰もしない。

 経済をまずしっかりさせて、『この金でこれをやります』なら信憑性はあるけど、ただ、公約で『あれもタダ』『これもタダ』と言ってるだけの話でさ。財源の保障がないでしょ。国の場合にはいろんな税金を作ったりできるけど、東京都にそんな権限はほとんどないもん」

――話を伺っていると、小池知事の少子化対策に批判的なようにも聞こえるが。

「ないないない。批判なんかしないよ。(さまざまな問題は)これから知事が考えてやるんじゃないの。あの人のほうが上だよ、オレよりは」

 笹川氏は、今回の発言を撤回しなかった。だが、「子どもが少ない人は反省を」という言葉に傷ついた人は少なくない。Xでも、

《私は不妊治療の末ようやく1人授かる事ができました。2人目は無理でした。なので『子どもの少ない人は反省して』という見出しに涙が出てきました》

 との声も寄せられている。

 笹川氏は「子どもができない人もいるが、その人はその人として働いて、世の中のために尽くしているからそれはそれでいい」とも語っているのだが――しかし、小池知事にも子供はいない。発言の意図はわかるが、ものには言いようがあったのではないか。