81人の死者・行方不明者を出した九州豪雨から4年、犠牲者に祈り…217世帯412人が未だ仮住まい

AI要約

2020年7月の九州豪雨から4年が経過し、被災地で遺族が犠牲者を偲んでいる。

豪雨では九州5県で81人の死者・行方不明者を出し、被害は深刻だった。

特に球磨川の氾濫で命を落とした人々に対し、遺族から鎮魂の祈りが捧げられている。

 熊本県を中心に九州5県で81人の死者・行方不明者を出した2020年7月の九州豪雨から4日で4年となった。被災地では、遺族らが大切な人との思い出の場所に足を運び、犠牲者に鎮魂の祈りをささげた。

 豪雨では球磨川が氾濫。浸水被害を受け、入所者14人が命を落とした同県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の跡地では、叔母(当時88歳)を亡くした女性(68)が花を手向けた。1年ぶりの訪問に「会いに来たよ。なかなか来てあげられなくてごめんね」と語りかけた。

 豪雨では熊本、大分、長崎、福岡、鹿児島の九州5県で79人が死亡、2人が行方不明となった。住宅被害は約1万4000棟に上り、217世帯412人が仮設住宅などで仮住まいを続ける。