池袋暴走事故遺族らを中傷容疑 鑑定人ら2人書類送検 警視庁

AI要約

2019年4月の東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さんらがXで中傷された事件で、侮辱と名誉毀損容疑で石橋宏典代表理事ら2人が書類送検された。

中傷の内容や被害者に対する侮辱的な発言が行われた経緯が報道されており、厳重処分を求める意見が出されている。

事件関連で、50代の男性も書類送検され、他の交通犯罪遺族への中傷も含まれるなど、被害が広がっていることが明らかになっている。

 2019年4月の東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(37)らをX(旧ツイッター)で中傷したとして、警視庁捜査1課は4日、侮辱と名誉毀損(きそん)容疑で、交通事故鑑定人として活動する一般社団法人「法科学解析研究所」の石橋宏典代表理事(57)=福岡市=ら2人を書類送検した。

 起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたという。

 ほかに書類送検されたのは、一緒に配信していた埼玉県川口市に住む50代の派遣社員の男。

 送検容疑は23年11月19日、Xの音声チャット機能で、「金狙い」「あのボケ」などと松永さんを侮辱。交通犯罪遺族会「あいの会」代表理事の小沢樹里さん(43)や12年の京都府亀岡市暴走事故で娘を亡くした中江美則さん(60)にも「他の遺族と性的関係を持っている」などと発言し、名誉を傷つけた疑い。