「まだ時間かかる」 がれき残る輪島朝市通りで黙とう 能登地震半年

AI要約

能登半島地震から半年が過ぎ、石川県内で281人が死亡した。焼け落ちた「朝市通り」周辺で関係者らが黙とうを捧げた。

復旧が進む一方で、がれきが残る現場や建物の残骸が見られることから、まだまだ時間がかかる状況となっている。

組合は金沢市での出張朝市や輪島市内の商業施設での出店など、復興に向けた取り組みを行っている。

「まだ時間かかる」 がれき残る輪島朝市通りで黙とう 能登地震半年

 災害関連死の52人を含めて石川県内で281人が死亡した能登半島地震から、1日で半年が過ぎた。半島北部に位置し、地震による大規模な火災で焼け落ちた「朝市通り」(輪島市)の周辺には朝市組合の関係者ら約20人が集い、地震が起きた午後4時10分に黙とうをささげた。

 冨水長毅(とみずながたけ)組合長(55)は、半年たってもがれきが残る現場を見て「(徐々に)きれいになっているところを見ると(復旧が)進んでいると思う。ただ、(焼け落ちた)大きな建物が残っている風景を見ると、まだまだ時間がかかってしまうのかなとも思ってしまう」と話した。

 組合では3月以降、金沢市で出張朝市を開いている。県外からも出張の依頼が来ているという。今月10日からは、輪島市内の商業施設での出店も決まった。

 冨水組合長は「出張に行けない組合員が、輪島でも前を向いて朝市の復興までまた頑張ってもらえる場所を提供できるようになった。商店街や農業、漁業などと連携しながら、復興の日が来るまで頑張っていきたい」と話した。【面川美栄、長沼辰哉】