共産党の「しんぶん赤旗」日曜版、月額60円値上げ…購読者数の減少やコスト増大

AI要約

共産党は、機関紙「しんぶん赤旗」日曜版の月額購読料を値上げした。購読者減少や経費増加が影響しており、売り上げは同党の収入の柱である。

日曜版は週1回発行され、購読者数は減少傾向にある。赤旗の購読料は同党の収入の9割近くを占めている。

同党は政党交付金を受け取っておらず、購読者数の減少が政治活動に大きな影響を及ぼす可能性がある。

 共産党は、機関紙「しんぶん赤旗」日曜版の月額購読料を7月から60円値上げし、990円とした。購読者数減少に加え、用紙代の高騰や輸送コストの増大が影響し、経費削減では対応できなくなった。機関紙の売り上げは同党の収入の柱で、同党は党員に読者数の確保も呼びかけている。

 日曜版は1959年発刊で、週1回発行されている。日刊紙、電子版を合わせた購読者数は今年1月時点で85万人。70~80年代には300万人超だったが、党勢低迷を背景に減少傾向が続いている。

 同党の2022年の政治資金収支報告書によると、190億9542万円の党収入のうち、赤旗の購読料などの事業収入が全体の9割近くを占めている。同党は政党交付金を受け取っておらず、購読者数の減少は政治活動に大きく影響する。

 小池書記局長は2日の記者会見で「読者が物価高で苦しい生活をしている中で心苦しいが、発行を守っていきたい」と述べた。