「初々しいロイヤルカップルの誕生」34回目の結婚記念日・秋篠宮ご夫妻が“望む”佳子さまの幸せ

AI要約

佳子さまと次の章をスタートさせるために、ご両親である秋篠宮ご夫妻の結婚と家族の歩みを振り返る。

秋篠宮ご夫妻は結婚25周年を迎え、新居や家族の思い出を語る。

長男の誕生で秋篠宮家の運命が変わった瞬間を追う。

「初々しいロイヤルカップルの誕生」34回目の結婚記念日・秋篠宮ご夫妻が“望む”佳子さまの幸せ

「新しい経験となるわけですけれども、いろいろな方からお導きいただきながら、2人でいい家庭を築けたら幸いと思っております。皇族としての抱負といたしましては、天皇をお助けする立場でございますし、与えられた皇族としての仕事を一つひとつ、大切に果たしていくつもりでおります」

 佳子さまの両親である秋篠宮ご夫妻は1990年6月29日に結婚、34回目の結婚記念日を迎えた。古装束の束帯姿の秋篠宮さまと十二単姿の紀子さまの「結婚の儀」が皇居・賢所で行われた。

 この後、天皇陛下(現在の上皇さま)から当時の礼宮さまに「秋篠宮」の宮号が贈られ、新しく「秋篠宮家」が創立された。

 このとき秋篠宮さまは24歳、紀子さまは23歳で、初々しいロイヤルカップルの誕生だった。

 結婚前の1989年9月12日、皇室会議で婚約が正式に決まった後、2人は記者会見に臨んだ。報道によると、記者たちから「ご結婚されると、独立され、宮家を営まれるわけですが、今後のご自身のあり方、抱負というものがございましたら、伺いたいと思います」と、尋ねられた秋篠宮さまは冒頭のように答えた。

「ご結婚されたらどんな家庭を築いていきたいとお考えでしょうか」と、記者たちに聞かれた紀子さまは「礼宮さまとご一緒にのんびりと明るく、和やかな家庭を築けたらと思っております」と、話した。

 秋篠宮ご夫妻は結婚満25年を迎えた2015年6月、2人の対談形式による文書を発表した。その中で、《けっこう思い出がある》という新婚時代の新居を紹介している。木造平屋建て105平方メートルで、庭にはナマズを飼うための池があった。私も何度かこの新居を訪問したことがある。事務棟は、屋根つきの渡り廊下で自宅と結ばれていたが、現在の宮邸と比較すると何もかもずっとコンパクトだった。事務所の職員用のイスに秋篠宮さまが座っていて、驚いたこともあった。

《少しばかり新居となった家のことを話しましょうか。というのは、私にとって10年ほど過ごしたこの家には、けっこう思い出があるからです。(略)たしかに大勢の人とそこで会うのには適当ではありませんでしたが、こぢんまりとしていたぶん、非常に落ち着く場所でもありました。玄関を入って少し大きな声で呼べば、どこにいても大抵聞こえたのではないでしょうか? 結婚後の生活をあの家でできたことはよかったと思っています》(秋篠宮さま)

《約60年の木造家屋を、二人で過ごせるように直して、新しい生活がはじまりました。そして、娘たちの誕生にあわせて部屋を増やしました。その中で、娘たちは成長していき、子どもたちの元気な声が響き、ギターやピアノの音もよく聞こえる、温もりの感じられる家でした》(紀子さま)

《今の家からは近くにあるので、この前行ってみたのですが、子供たちが小さい頃に遊び回っていたことを想い起こし懐かしく感じました。彼女たちも気に入っていましたよね》(秋篠宮さま)

《はい。今の家に移りましてから、またあちらの家で住みたい、と娘たちが話していたこともありましたね》(紀子さま)

 結婚後のご一家は多くの人が知るとおり、穏やかな日々を重ねてきた。しかし、2006年9月6日、長男の悠仁さまが生まれたことで秋篠宮家の運命が一転する。皇室にとって、1965年11月30日、秋篠宮さまの誕生以来、41年ぶりとなる男子の誕生は、国民にとっての大きな喜びでもあった。