〈那須2人殺害〉「ワタシ関係ないのに疑われている」「(夫妻を)“消してやる”のメッセージは本気で捉えていなかった」逮捕直前の長女が部下に語っていたこと「セイハさん(刺青男)への心は離れていた」

AI要約

東京・上野の繁華街で飲食チェーンを展開していた「サンエイ商事」経営者の宝島龍太郎さん(55)幸子さん(56)夫妻が殺害、遺棄された事件は、新たに長女の真奈美容疑者(31)が殺人容疑で逮捕されたことで再びカオスな状況に突入した。

栃木県警・警視庁合同捜査本部の調べや取材で、関根容疑者と宝島さん夫妻の間には経営を巡って深刻なトラブルが発じ、それが4月15日に発生した事件の動機につながったとみられている。

再三にわたって報じられてきた客引きを巡るトラブルや、事件に至った動機についても証言があった。

従業員らは龍太郎さんを「パパ」、幸子さんを「ママ」と呼び慕っていた。関根容疑者も「セイハさん」と呼ばれ、その経営手腕は一目置かれていたという。

「事件前に従業員は全部で140人ほどいたんですが、今経営を続けている4店舗に残っているのは40人くらいです。そのほとんどが『セイハファミリー』というか誠端さん派の人間ですね。誠端さんは従業員を守ろうと戦ってきた」と証言があった。

宝島夫妻の経営手法についても言及がありました。従業員から見ると、パパやママの仕事の仕方は邪道とされ、安さ至上主義で客単価や味、質も考えず、原価計算もせずに経営を行ってきたとの指摘があった。事件後に報じられた“経営のトラブル”は、実際にはそのような経営スタイルに起因していた可能性も示唆された。

〈那須2人殺害〉「ワタシ関係ないのに疑われている」「(夫妻を)“消してやる”のメッセージは本気で捉えていなかった」逮捕直前の長女が部下に語っていたこと「セイハさん(刺青男)への心は離れていた」

東京・上野の繁華街で飲食チェーンを展開していた「サンエイ商事」経営者の宝島龍太郎さん(55)幸子さん(56)夫妻が殺害、遺棄された事件は、新たに長女の真奈美容疑者(31)が殺人容疑で逮捕されたことで再びカオスな状況に突入した。♯38で詳報したように、栄華を誇った「宝島ロード」は営業店舗が5分の1に縮小するなど瓦解寸前だ。この風前の灯ともいえる系列4店の関係者が集英社オンラインの取材に応じ、宝島夫妻と真奈美容疑者、内縁の夫で幹部社員だった関根誠端容疑者(32)らとの人間関係やこれまでの経緯、事件後の様子などを詳細に証言した。

栃木県警・警視庁合同捜査本部の調べやこれまでの取材で、関根容疑者と宝島さん夫妻の間には経営を巡って深刻なトラブルが発じ、それが4月15日に発生した事件の動機につながったとみられている。

従業員らは龍太郎さんを「パパ」、幸子さんを「ママ」と呼び慕っていた。関根容疑者も「セイハさん」と呼ばれ、その経営手腕は一目置かれていたという。

「事件前に従業員は全部で140人ほどいたんですが、今経営を続けている4店舗に残っているのは40人くらいです。そのほとんどが『セイハファミリー』というか誠端さん派の人間ですね。私は今でも誠端さんが犯人とは信じたくありませんが、起訴までされちゃいましたから。でも、真奈美さんは事件には関わってないと思っています」

関係者はこう切り出し、証言を続けた。

「ウチの系列店はよく『儲かっていた』と書かれていますが、実情はまったく違います。私らから見るとパパやママの仕事の仕方は邪道というか、接客として“終わって”いました。

キャッチの仕方も強引すぎるし、安さ至上主義で客単価や味、質も考えず、原価計算もせずにどんぶり勘定ですぐセールをしたりするんで、お客が入っていても大赤字の店がありました。そこを人件費を削ることで帳尻合わせようとしたので、誠端さんは従業員を守ろうと戦ってきた。

事件後によく報じられた“経営のトラブル”の中身は、本当はそういうところだと思います。誠端さんは常連客を大事にするために、メニューの質にもこだわっていました」

再三にわたって報じられてきた客引きを巡るトラブルや、事件に至った動機についてはこう語った。

「近所の店とキャッチをめぐってトラブル起こした映像がニュースやワイドショーで出てましたけど、あれもイヤイヤなんですよ。

ママやパパに『イケ』と命令されると“またかよ”と思いながらも仕方なく出向いていくしかなかった。だから、仮に誠端さんが今回の事件に絡んでいるとしたら、いろいろ悩んだ末に、給料を下げられそうな部下を守ろうとしてやったのかな、とも考えてしまいますね」