国内初 人工受精で二ホンライチョウのヒナ2羽誕生

AI要約

横浜市繁殖センターが二ホンライチョウの人工受精で初の成功を発表。

プロジェクトの詳細や背景、生まれたヒナの数など。

二ホンライチョウの絶滅危惧種としての重要性と保護活動の意義。

国内初 人工受精で二ホンライチョウのヒナ2羽誕生

横浜市繁殖センターは6月28日、二ホンライチョウのヒナ2羽が人工受精で誕生したと発表しました。

人工受精による二ホンライチョウの繁殖は、国内で初めてだということです。

横浜市繁殖センターによると、5月25日から26日にかけて長野県と岐阜県にまたがる乗鞍岳で、野生の二ホンライチョウから精液を採取した後、富山市ファミリーパークに冷蔵輸送して飼育個体に人工受精をしました。

産卵した12個を機械で温めて、6月28日にヒナ2羽が生まれました。

今回のプロジェクトは、東京都恩賜上野動物園、横浜市繁殖センター、富山市ファミリーパークなどが共同で実施。

現在、二ホンライチョウは絶滅危惧種で国の特別天然記念物に指定されている希少な鳥で、2000年代には2000羽を下回ったとされています。

横浜市繁殖センターは、「飼育個体を増やすことで、個体の遺伝的な多様性を維持できる」と話しています。