鹿児島県産の黒毛和種を「神戸牛」と表示し販売…神戸市の食肉会社に是正指示

AI要約

神戸市消費生活センターは、他県産の黒毛和種を「兵庫県産神戸牛」と誤って表示して販売した株式会社神戸畜産に対し、食品表示法に基づく是正を指示した。

同社は2020年5月から今年4月まで、異なる地域の和牛を捏造表示して販売し、原産地を表示しないなどの行為があった。

近畿農政局も牛肉の個体識別番号に関する問題を指摘し、表示の是正を勧告した。

 神戸市消費生活センターは25日、他県産の黒毛和種を「兵庫県産神戸牛」と表示して販売したなどとして、食肉加工販売会社「株式会社神戸畜産」(神戸市北区)に対し、食品表示法に基づく是正を指示した。

 発表では、同社は2020年5月~今年4月、飲食店などに、鹿児島県産黒毛和種を「三重県産松阪牛」「神戸牛」と表示して計1・36キロを、「ホルスタイン種」と「交雑牛」を「和牛」と表示して計28・4キロを販売したほか、原産地を表示せずに約5万パックを販売した。「注文量が増え、管理がずさんになった」などと話しているという。

 近畿農政局も25日、同社が牛肉に事実と異なる個体識別番号を記載して販売していたとして、牛トレーサビリティ法に基づき、表示の是正などを勧告した。