万博、事前予約不要の紙チケット販売へ…10月からコンビニなどで

AI要約

2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は、紙の入場券を全国のコンビニエンスストアで販売する方針を発表。

入場券は通常は電子チケットであり、来場日時の予約が必要だが、紙のチケットは予約不要で入場できる。

紙チケットはコンビニや旅行会社で販売され、コストを抑えながらも利便性を高める取り組みを進める。

 2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、来場日時の事前予約が不要な紙の入場券を10月から全国のコンビニエンスストアなどで販売する方針を固めた。利便性を高めて購入を促す狙いがある。

 昨年11月から販売が始まった入場券は主に専用サイトでIDを登録した上で購入する電子チケットとなっている。来場者数を管理して混雑を回避するため、原則として開幕半年前の10月13日以降、ネットで来場日時の予約を求める。

 入場券の販売実績は今月19日時点で、前売りでの目標の約1400万枚の2割にあたる約280万枚。大半は企業が購入し、個人での購入は伸び悩んでいる。

 関係者によると、紙のチケットはコンビニや旅行会社で販売し、朝などの混雑が予想される時間帯や繁忙期を除き、予約なしで入場できるようにする方針。入場時には、ゲート前でQRコード付き入場券と引き換える必要がある。通常の入場券と同様に、ネットで来場日時やパビリオンの予約をすることもできる。

 紙チケットの販売枚数は200万枚程度と想定。コンビニでの販売手数料など20億円超の追加コストを見込むが、1160億円の運営費の枠内で収めるという。