小笠原の大陸棚、12万平方キロ拡大 政府、天然資源を調査へ

AI要約

政府は小笠原諸島の東側海域で日本の大陸棚を12万平方キロメートル広げる政令を決定した。

新たな海域には希少金属を含む「コバルトリッチクラスト」が存在し、海底資源の調査を進める予定。

大陸棚の拡大により、天然資源の探査・開発の権利を行使できるとしている。

 政府は25日の閣議で、日本の大陸棚を小笠原諸島(東京都)の東側海域で12万平方キロメートル広げる政令を決定した。

 7月20日に施行する。新たな海域にはレアメタル(希少金属)を高濃度で含む「コバルトリッチクラスト」が点在しているとされ、政府は海底資源の調査を進める方針。

 松村祥史海洋政策担当相は記者会見で、大陸棚の拡大で「天然資源の探査・開発の主権的権利を行使できる」と説明した。政府は米国と調整を続けていた。