JAL、エンジントラブルで青森引き返し 火災痕跡なし、伊丹行きJL2154便

AI要約

6月22日午後、青森空港を出発したJAL2154便がエンジントラブルで青森空港に引き返した。

乗客乗員計47人はけが人なし。緊急事態宣言を取り下げ、管制上の優先権を保ち着陸。

エンジントラブルにより乗客に後続便や羽田経由の便を案内。JALが原因調査中。

JAL、エンジントラブルで青森引き返し 火災痕跡なし、伊丹行きJL2154便

 6月22日午後、青森空港を出発した日本航空(JAL/JL、9201)の伊丹行きJL2154便(エンブラエル170型機、登録記号JA216J)が離陸後、空港の南約48.3キロ(30マイル)地点の高度約3353メートル(1万1000フィート)を飛行中、エンジンから振動と異音が発生し、火災の可能性があったことからエンジンを停止して青森空港へ引き返した。地上でエンジンを確認したところ火災の痕跡はなく、エンジン外側にも損傷はみられなかった。JL2154便は緊急事態を一時宣言したが取り下げたため「緊急着陸」は行っておらず、管制上の優先権を保ったまま着陸した。

 JL2154便はグループ会社のジェイエア(JAR/XM)が運航。乗客42人(幼児なし)と乗員5人の計47人が乗っており、けが人はなかった。エンブラエル170(E170)に2基あるGE製エンジンCF34-8Eのうち、進行方向左側の第1エンジンから振動と異音が発生し、コックピットの計器に火災を示すメッセージが出たことから、同エンジンを停止して青森へ引き返した。

 メッセージが表示された当初は、管制官に対して緊急事態を宣言したが、エンジン停止後に火災を示すメッセージが消えたため、緊急事態の宣言を取り下げ、管制上の優先権を保持して着陸した。

 青森へ戻った乗客には、後続便や羽田経由の便を案内したという。JALではトラブルの詳しい原因を調べている。

 22日の当該機は、伊丹午前7時34分発の花巻行きJL2181便と、折り返しの花巻午前9時24分発の伊丹行きJL2180便を運航後、伊丹を午前11時15分に出発したJL2153便で青森へ午後0時43分に到着した。トラブルが起きた伊丹行きJL2154便は、青森空港の2番スポット(駐機場)から定刻より3分早発の午後1時12分に出発し、エンジントラブルで午後2時3分に青森へ戻った。