わいせつ事件で20代男性を誤認逮捕 9時間半後に釈放 神奈川県警

AI要約

神奈川県警が事件とは無関係の男性を誤認逮捕し、約9時間半後に釈放したことが発表された。

男性は容疑を一貫して否認し、防犯カメラの映像を確認した結果、関係がないことが分かった。

誤認逮捕について県警は遺憾の意を表明し、今後の再発防止に努めるとコメントした。

わいせつ事件で20代男性を誤認逮捕 9時間半後に釈放 神奈川県警

 神奈川県警は21日、事件とは無関係の横浜市の20代男性を不同意わいせつ容疑で19日に誤認逮捕し、約9時間半後に釈放したと発表した。男性は県警の調べに対し、容疑を一貫して否認していたという。

 県警によると、昨年10月下旬の深夜、同市戸塚区の路上で通行中の女性が抱きつかれる事件があった。女性の通報で戸塚署が捜査し、裁判官に逮捕状を請求し、今月19日朝に男性を逮捕した。

 男性は調べに「記憶にない」などと容疑を否認。改めて防犯カメラの映像などを確認したところ、事件と関係ないことが分かり、同日夜に釈放した。県警は男性と親族に謝罪したという。

 現場付近の防犯カメラに女性に抱きついたとみられる容疑者の映像があり、足取りを追うと、移動先で個人情報が特定できる記録に行き着いたという。県警が個人情報を照会した際、近接する時間にその場近くにいたこの男性の情報を誤って入手し、男性を容疑者とみて捜査を進めたという。

 誤認逮捕について、向井洋・刑事総務課長は「誠に遺憾で、ご迷惑をおかけした男性とご家族におわびする。今後は適正捜査を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。容疑者については引き続き捜査するという。(村上潤治、加藤美帆、稲葉有紗)