小池都政への評価・少子高齢化・首都直下地震対策…東京都知事選挙、立候補56人の舌戦スタート

AI要約

東京都知事選挙が告示され、56人の候補者が立候補した。主な争点は小池都政の評価であり、少子高齢化や首都直下地震対策が論戦の中心となる見通し。

現職の小池百合子氏は新宿区内で出発式を行い、新型コロナウイルス対応などの実績を強調。蓮舫氏や石丸氏、田母神氏もそれぞれの政策を訴えて立候補した。

選挙人名簿登録者数は前回から増加し、投開票は7月7日を予定している。

 東京都知事選が20日告示され、過去最多だった前回2020年の22人を大きく上回る56人が立候補を届け出た。選挙戦は、現職の小池百合子氏(71)、前参院議員の蓮舫氏(56)、広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)らを軸に展開する。投開票は7月7日。

 主な争点は、2期8年の小池都政への評価だ。少子高齢化、首都直下地震への対策などを巡って論戦が交わされる見通し。

 小池氏は午前10時半頃、新宿区内の事務所で出発式を行った。集まった支持者らを前に、新型コロナウイルス対応などの実績を強調。「東京をもっと良くしていく。都民のために、都民とともに進めていきたい」と訴えた。その後、街頭演説は行わず、公務に戻った。

 蓮舫氏は午前11時過ぎ、JR中野駅前で第一声をあげた。自民党派閥の政治資金規正法違反事件に触れ、「政治は皆さんの暮らしより裏金だ」と批判。「私はリーダーとなって東京から訴えたい」と呼びかけた。蓮舫氏は立候補に伴い、参院議員を自動失職した。

 石丸氏は午前10時半、新宿区内の事務所前でマイクを握り、「時代を動かせるチャンスが来ている」と訴えた。午前11時過ぎ、中央区内で出陣式に臨んだ田母神氏は、防災や教育、減税を訴え、「私は自衛隊の経験から実行力がある」とアピールした。

 都選挙管理委員会によると、19日現在の選挙人名簿登録者数は1153万3132人。前回選から6万4194人増えた。