首相が麻生副総裁と会食 規制法めぐる対立、関係修復図る狙いか

AI要約

首相は麻生太郎副総裁との関係修復を図るため、会食を実施。

政治資金規正法改正案について首相と麻生氏の対立があるが、公明党との協議で修正案が進展。

首相と麻生氏の関係は三頭政治や派閥解散をめぐり不穏であり、会食が関係修復に繋がるかは不透明。

首相が麻生副総裁と会食 規制法めぐる対立、関係修復図る狙いか

 岸田文雄首相は18日夜、都内の日本料理店で自民党の麻生太郎副総裁と会食した。政治資金規正法改正案の修正をめぐり、麻生氏が首相の対応に反発した経緯があり、会食を通じて麻生氏との関係修復を図る狙いがあるとみられる。

 首相は5月31日、公明党の山口那津男代表と党首会談し、改正案のパーティー券購入者の公開基準について、自民案の10万円超を取り下げ、公明党が主張する5万円超を受け入れた。この対応に麻生氏が反発。首相側が関係修復を目指し、会食を呼びかけていた。

 首相はこれまで麻生氏に加え、茂木敏充幹事長と連携する「三頭政治」を重視。ただ、裏金事件をめぐる派閥解散や関係議員の処分などをめぐり、麻生氏に根回しせずに独断する首相に対し、麻生氏は不満を募らせており、会食によって関係が元通りになるかは見通せない。