農業大学校で生乳に配管洗浄液が混入、出荷先で混ぜられ…未然に流通停止し70t廃棄

AI要約

大分県立農業大学校が出荷した生乳に洗浄水が混入し、計約70トンを廃棄することが発表された。

混入が発覚したのは出荷先の県酪農業協同組合で、洗浄水が未然に混ぜられていたため流通を停止した。

再発防止策として、自動洗浄機の設定徹底、出荷時の搾乳量と出荷量の突き合わせなどが行われることが説明された。

 大分県立農業大学校は14日、同校が出荷した生乳に、配管を洗浄する際に使う液体が混入したと発表した。出荷先の県酪農業協同組合で、すでに県内の生産者から集めた生乳と混ぜられていたため、未然に流通を停止した。順次、計約70トンを廃棄する。

 同校によると、12日午前、同組合に生乳322キロ・グラムを出荷。「乳成分が薄い」との指摘があり、同校職員が搾乳量を確認したところ、220キロ・グラムだったことから、次亜塩素酸ナトリウムを希釈した洗浄水の混入が発覚した。

 10日午後の搾乳作業開始後、配管を自動で洗浄する機器も稼働したため、洗浄水と生乳が混入した。同校のカリキュラムの都合で通常より搾乳時間を早めた際に、同校職員が自動洗浄機の稼働時間の設定変更を忘れていたという。

 同校は、再発防止策として、搾乳時間に応じた自動洗浄機の設定の徹底や、複数職員での作業確認、出荷時に搾乳量と出荷量の突き合わせをなどを行うことを説明。藤田義明校長は「県民や酪農関係者などにご迷惑をかけおわびしたい。再発防止に努めたい」と話した。