「死ぬ気で働け」 福岡・宮若市長のハラスメント認定 市議会百条委

AI要約

福岡県宮若市の塩川秀敏市長が職員に対するハラスメント行為を行ったことが百条委員会の調査で明らかになった。

塩川市長はパワハラやセクハラ行為を行い、職員との信頼関係を損なったと指摘されている。

報告書では市長の行動が不適切であり、職員の人権を軽視しているとして、批判が集まっている。

「死ぬ気で働け」 福岡・宮若市長のハラスメント認定 市議会百条委

 福岡県宮若市の塩川秀敏市長の職員に対するハラスメント行為で市議会百条委員会は14日、計8件を認定する調査報告書をまとめた。20日の本会議で調査結果を報告する。2月にハラスメント行為を認定した市公平委員会に続き、市議会も市長の行為を批判した。

 百条委は、市職員労働組合のアンケート結果などをもとに2023年12月から約半年間かけて、ハラスメント行為の事実関係を調査した。2月には塩川市長への証人尋問を実施。この日の百条委で調査報告書案を賛成多数で可決した。

 百条委が認定した塩川市長のハラスメント行為は、職員に「僕は、365日24時間働いている。お前たちも寝る間はないぞ。死ぬ気で働け」と繰り返し発言。忌引で3日間休んだ職員に対し「忙しい時期に休暇とは何事じゃ。3日間何をしていたのか」と発言するなど7件のパワハラ。また、女性職員に年齢を聞いた後、「子供はいるのか。出産が遅かったか」などの発言がセクハラ行為に該当すると判断した。

 報告書は「塩川市長の言動は、職員との信頼関係にかかわらず許されない。職員の人権に対する配慮も足りず、市政の最高責任者である市長として不適切な行為」と指摘した。

 塩川市長は20日の本会議後に記者会見する予定。【岡村崇】

 ◇宮若市議会百条委がハラスメント認定した市長発言

▽パワハラ

・「僕は、365日24時間働いている。お前たちも寝る間はないぞ。死ぬ気で働け」と繰り返し発言

・忌引で3日間休んだ職員に対し「忙しい時期に休暇とは何事じゃ。3日間何をしていたのか」

・「すみませんで済むか」

・職員に「やめろ」

・職員に対し、机をバンバンたたきながら、大声で叱責

・市長室で所管事項の説明を受けていた際、突然激高し、「政策を決めるのはお前たちじゃない。なに勝手に決めているんだ」と、筆記用具を何度も机にたたきつけながらどなった

・「だから、宮若市の職員は駄目なんだよ」

▽セクハラ

・女性職員に年齢を聞いた後、「子供はいるのか。出産が遅かったか。出産は普通か、切ったか」